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【あおガルシナリオ集】現世(エイドス)サイド:第26章(最終話)「青空の少女たち」〜エンディング

2019年1月31日にサービス終了を迎えたスクウェア・エニックスのアイドルゲーム『青空アンダーガールズ! Re:vengerS(リベンジャーズ)』のシナリオ集をお届けします。

この記事では、現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」を紹介します。


目次
現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」第1話「起源の煌き」
現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」第2話「天使と愛の波紋」
現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」第3話「澱みの先に」
現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」第4話「歌い演ずる意味」
現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」第5話「最高のステージへ」
現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」第6話「全ての終わり」
現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」第7話「ナンバーワン」
現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」第8話「青空アンダーガールズ!」

現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」第1話「起源の煌き」

ーーステージ裏

●麗華
トップバッターはわたしたち、『GE:NESiS』よ。

いい? 決勝という舞台において、
最初にステージにあがるのが、わたしたち。
ありとあらゆる意味で、基準になるわ。


ゼロの状態から、6分という短い時間で、
観客のボルテージも引き上げないといけない。

それがどういう意味か――。

●希
ここでしくじって、お客さんに「こんなもんか」って思われちゃうと、
後続に大きく影響する。

●美雪
あとの方々が、いくら素晴らしいステージをしても、
最初についた悪い先入観を拭い去るのは難しい。


●理子
つまり、ノれない。空気づくりは最初が肝心要。
……そう言いたいんだろ?

●麗華
……その通りよ。

●更菜
ふふっ、学プロのみんなに教えるつもりで話したんでしょ?
麗華ってば、すっかり先生なんだね。

●麗華
……やめてよ、恥ずかしい。
そんなガラじゃないわ。

●理子
そういうガラだろう。
だからこそ、ついてきたんだ。

●美雪
みなさん、麗華さん麗華さんって、
とっても慕ってますわよ。

●希
だけど、ここではそんな気遣いは無用よ。
だって、これからステージにあがるのは『GE:NESiS』なんだから。

あたしたちは対等。
むしろ麗華がミスしようものなら、フォローだってするわ。

●理子
そうだね。いつも頼られてる麗華だけど、
『GE:NESiS』でいるときは、むしろもっと頼って欲しいな。

●更菜
肩の力抜いて行こう? ね?

●麗華
……そうね。
たしかに、少し気負いすぎていたかもね。

いいわ。だったら頼らせてもらうわね。
当然、急なアドリブにもバッチリ合わせてくれるのでしょう?

●更菜
えぇっ!? こ、この大舞台でそんな……。

●希
もちろん、構わないわ。

●更菜
希!?

●理子
どんな舞台でも関係ない。
私たちは常に攻めの姿勢でいるべきだ。

●理子
守ったら負け。それが『GE:NESiS』なんだから。


●麗華
……幕が、あがるわ。

●更菜
行こう、みんな!
絶対に成功させて、『プリティ→プリンセス』に繋がなきゃ!

●美雪
えぇ! もちろんですわ!

●理子
むしろ盛り上げまくって、プレッシャーを与えてあげたいね。

●麗華
時代を、塗り替えましょう。

『ヴァルキュリア』は今日、地に落ちる。
スタフェスに行くのは、わたしたちよ!


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現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」第2話「天使と愛の波紋」

ーーステージ裏

●茜
……ねぇ、瑠璃花。
アカネ、いまなら空も飛べそう。

●瑠璃花
何言ってんの?
空ならもう飛んだじゃない。

●茜
そうよね。でもね、いまも地面に足がついてる気がしないの。
もしかして、本当に天使になっちゃったのかも。

●瑠璃花
そのまま天に昇っていく?

●茜
だったら、いいなぁ……。この場から逃げ出せるなら、
天国にだって喜んでいくわ。

……うぅ、お腹痛いぃ……吐きそう。

●瑠璃花
天使は吐きそうとか言わないと思う。


●茜
そーいう瑠璃花はどうなのよ?

●瑠璃花
吐きそう。

●茜
でしょうね。

だってさっきから、アカネの手、握って離さないし。

●瑠璃花
別に、そういうのじゃない。
離したって平気だけど。

ほら。……ね?

●茜
離してないじゃない。

●瑠璃花
うるさい。

●茜
いたたたたたた!
爪! 爪たてないで!

●瑠璃花
だって無理ゲーでしょ、これ。
わたし、元々はリアルお断りの、
ただの引きこもりアイドルなんだけど。


●茜
だったらアカネだって、元はただのユニクラよ。

●瑠璃花
ユニクラ?

●茜
ユニットクラッシャー。


●瑠璃花
そんなサークルクラッシャーみたいなノリで言われても……。

●茜
わ、やばっ! 次もうアカネたちじゃん!
ほら、行くよ瑠璃花! 手離して!

●瑠璃花
…………。

●茜
瑠璃花?

●瑠璃花
……あの、茜。えっと。

●茜
あー、やっぱり、このまま入場していい?

●瑠璃花
え?

●茜
段取り、いきなり外れちゃうけどさ、
アカネちゃん、どうしても怖くて……。

ダメ、かな?

●瑠璃花
…………。

……はぁ、本当にしょうがないやつ。
分かった。手、繋いでてあげる。


●茜
ありがとう、瑠璃花。
じゃあ……行こうか!

●瑠璃花
うん……。

…………茜。
わたしのほうこそ、いつもありがとう。


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現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」第3話「澱みの先に」

ーーステージ裏

●セリア
ついに、この日が来たのデス!

お国が違えば、瞳の色も違う!
世界中から集まった、我ら四銃士!

北は北海道、西はパリのシャンゼリゼ、
東はワイハに、南は沖ノ鳥島でありんす!


●佳奈恵
……そうかな? ウチら、割と関東に集中してるよね?
というか、沖ノ鳥島は住所的には東京だよ。

●セリア
シロンッッッス!
いまはそんなことを話している場合ではないのデス!

●佳奈恵
もう、自分でふったのに。

●セリア
うーん、いまいち緊張感が足りないでありんすね。
じゃあハイッ! 緊張感あふれる現場にするために、
必要なものは!?

●佳奈恵
そうだねー……。
無駄にテンション高くない、
空気を作るのがうまいリーダーかな。

●セリア
カナエ……ッ! おた、オワタムレッッッ!
緊張を和らげる、本番前の小粋なジョークでありんすよ!


●佳奈恵
緊張感が欲しいのか、和らげたいのか、どっちだってーの。

●セリア
まあ、ホドホドがいいでありんすね。

●佳奈恵
それなら、すでにいいあんばいだと思うけど。ほら。

●楓李
うーん、沖ノ鳥島が島か岩かなんて、
うちは別にどっちでも構わへんけどな。

所詮、言葉の問題や。
もっと沖ノ鳥島の本質に目を向けて欲しいと思うで。

彩はんはどう思う?

●彩
無理……もうダメ……。
私が出るくらいなら、人形でも置いてたほうがよっぽどまし……。


きっと、私だけうまくできない。私だけ、なんか変なんだ……。
このステージ終わったら、すべての情報を遮断して孤島に住もう。

ああ、でもフェンリルバーガーがある孤島がいいなぁ……。

●佳奈恵
まったく緊張してなくて何も分かってない楓李と、
緊張しすぎて何も分からなくなってる彩。

足したらちょうどいいくらいじゃない?

●セリア
なるほど! ……ナルホド?

●佳奈恵
あはは……。足並み揃ってない感じだよね……。
アタシたちらしいっちゃそうだけど。

●彩
せ、セリア! 佳奈恵! ついでに楓李!
助けて! 私、もう緊張で死んじゃう!

●楓李
ついで……?
彩はん、いま、ついでって言ったん?

●セリア
オー、アヤ! 死んでしまうとは情けない!
死ぬ気があればなんでもできるのデス!

●彩
し、死にたくないっ……!


●セリア
ハッハッハ。アヤはワガママでありんすなぁ。

でも、安心するのデス。
アヤを笑うひとなんて、もう誰もいないのデス。

アヤのことを笑っていいのは、同じステージに立って、
この吐きそうな緊張感を知ってるやつらだけでありんす。

だけど、そんな緊張感を知っているアイドルの中には、
あちきの知る限り、アヤを笑うような人は、いないでありんす。

だけどもし、なんにも知らないオーディエンスが
アヤのことを笑うのであれば……。

ワタシたちも一緒に笑われるでありんす。
だから、縮こまらずに、いつも通り思いっきりやって欲しいのデス。

●彩
……せ、セリア。

●佳奈恵
そうだね。うちらって笑われるの慣れっこだし、
いまさら怖くないって。

ちゃんとセンターらしいところあるじゃん、セリア。

●セリア
そ、それはそれでキャラブレなので
あんまり突っ込まないで欲しいのデス!

●楓李
なるほど……。つまり、責任は上がとるから、
好き勝手にやっていいってことやんな?


●佳奈恵
そうは言ってないでしょ。
セリアは思いっきりって言ったの。

お、始まるみたいだよ。

●セリア
カナエ、フウリ、準備はいいでありんすか?

●佳奈恵
おう!

●楓李
はいな~!

●セリア
アヤは?

●彩
…………うん、いい。
思いっきり、踊ってくる。

もしそれで失敗してずっこけたりしたら……
ちゃんと、一緒に恥かいてよね。

●セリア
相分かったでありんす!

では野郎ども!
『Remuage』あげての、アヤの弔い合戦でありんす!!!!


●佳奈恵&楓李
オーッ!

●彩
だ、だから死んでない!!
死にたくないよーっ!!


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現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」第4話「歌い演ずる意味」

ーーステージ裏

●寧々
わわわわ……!
『Remuage』のみなさん、キレッキレです……!

●晴海
そうだね、あのダンスは真似できない……。
不真面目に見えるけど、実力はやっぱり本物だね……。

●くるみ
ふぇぇ……。
余計にプレッシャーですぅ……。

●悠
はいっ! 晴海先輩!
質問、いいですか?

●晴海
はい、悠ちゃん。

●悠
『銀河歌劇団』らしさって、なんですか?


●晴海
……え?

●悠
『Remuage』はダンス、『プリティ→プリンセス』はかわいさ、
『GE:NESiS』はカッコよさで、『Twinkle☆Star』は超王道!


じゃあ……『銀河歌劇団』は?

●晴海
……そ、それは、ええと。

……………………い、色モノ?


●悠
色モノ、ですか……。

●寧々
あ、悠くん、明らかにがっかりしてる。

●晴海
違うの! そうじゃなくて、その……!

●悠
じゃあ、なんなんですか?

●晴海
ええと……。

●麻里紗
こら、晴海ばっかりに考えさせないの。
みんなの『銀河歌劇団』なんだから、みんなで考えましょう。

●寧々
た、たしかに……。
1人に押し付けるのは、よくない……。

●くるみ
『銀河歌劇団』らしさ……。
うーん、難しいです……。

●麻里紗
そうかしら? 私は簡単だと思うけど。
楽曲も、特徴がよく現れてると思うな。

難しく考えないで。
もっと思うままに、言ってみて。

●寧々
ゾンビ!


●悠
世界平和!


●くるみ
よく分からない!


●麻里紗
……やっぱり、もう少し、考えてから言ってみましょうか。


●晴海
……楽しさ。

●くるみ
ふぇ?

●晴海
私、『銀河歌劇団』にいて、楽しい。
そして、楽曲にもそれがよく表れてると思う。


●麻里紗
そうね。もちろん、これっていう正解はないけど、
私も『銀河歌劇団』は、楽しいアイドルだと思うわ。

いつでも、どんなときも、底抜けに明るく愉快なアイドル。
そんなみんなに私は、いっぱい元気をもらってるの。


そして、その元気がお客さんにも伝わればいい。
私は、そう思ってこのユニットをやってきたわ。

●晴海
そうですね。悲しい別れがあったとき、
言いようのない不安に襲われたとき、
私たちの歌を聞いて、元気になってほしい。そう思います。

●寧々
楽しさ……い、いいですね!
すごくあってると思います!

●くるみ
くるみも『銀河歌劇団』にいて楽しいです!

●悠
自分もです! 
お客さんよりも自分のほうが楽しんでる自信あります!

●麻里紗
それでいいのよ。
誰かを楽しませるのは、まず自分が楽しまないと。

●晴海
……そろそろ、出番みたい。
なんだか、いまさら『銀河歌劇団』のこと、わかった気がするな。

●寧々
だけど、おかげで元気が出ました……。
緊張……するけど、まずは自分たちが、楽しむ……。

●くるみ
くるみも自信あります!
ステージ、楽しいです!

●晴海
うん、行こう、みんな!

私たちが最高に気持ちいいステージを!
そして、それがお客さんにも伝わるステージを!


一生忘れられない、最高の1日にしようね!

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現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」第5話「最高のステージへ」

ーーステージ裏

●和歌
……すごい声援。
みんな、最高のステージね。

●ひなた
うん……。ホント、すごい……。
これまでで、一番輝いてるよ……!

●琴音
はぁ~……緊張してきました……。
こんなときは、人の字を書いて……。

●千尋
そんなことより、いい方法があるよ~。
……えいっ!

●琴音
ひゃわっ!? ち、千尋さん!?
な、なんで急に抱きつくんですか~!?

●愛美
ちょっと、あんまりはしゃがないの。
いまやってる『銀河歌劇団』の次は、もう私たちなんだから。

●千尋
愛美ちゃんは緊張しないの~?

●愛美
ふん、そんなの……。

……しないわけ、ないじゃない。
いまにも足が震えて泣きそうよ。


●千尋
だったらぁ~、愛美ちゃんも!

●愛美
ぎゃあっ!? ちょっと千尋!

●千尋
大丈夫、怖くないよ~。
みんなでお喋りしても、落ち着かないときは……。

こうやって、ぎゅーってするの。
ステージって、みんなと近いようで遠いからねぇ。


目を閉じて、ゆっくり深呼吸して……。
何も考えないで、互いの体温だけ、意識してねぇ~。

●愛美
千尋……。

●琴音
…………。

●愛美
……勝ちたい。
千尋、私、勝ちたいよ……。

一番の、アイドルに、なりたいの!

●千尋
うん、知ってるよ。
愛美ちゃんはいつも、誰よりも真剣だから~。

私、ちゃんと知ってるからね~。
偉い偉いって、わたしが褒めてあげる~。

●愛美
な、何よ……。
恥ずかしい、じゃない……。

●千尋
大丈夫。なれるよ、必ず。
5人一緒なら、世界一のアイドルに!

●琴音
そうですよ。私たちには、
最高のセンターもついてることですしね。


●ひなた
……みんな。

●和歌
……ねぇひなた。
前に栞歩さんから言われたこと、覚えてるよね。

●ひなた
……このままじゃ『Twinkle☆Star』はダメになる。
全部、あたしのせいで。

あたしはオンリーワンになりたいなんて、思ってない。
そのことに気づけない限り、あたしたちは……。


●和歌
ひなた、もう一度聞くね。

いまでも、オンリーワンアイドルに、なりたい?

●ひなた
あたしは……いまのあたしは……。

●萌
プロデューサーさん!
次! 『Twinkle☆Star』の出番です!



みなさん、イデアをビンビンに感じるステージ、
期待してますからね!

●プロデューサー
ひなた!

●ひなた
……行こう、みんな。
あの、キラキラの向こう側に!


●みんな
うんっ!

●ひなた
あたしは、もう逃げないよ。

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現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」第6話「全ての終わり」

ーーライブ会場

●ひなた
はぁ……はぁ……。

みんな……ありがとう!
最高の、時間だったよ!


結果はどうなるか分からないけど……
だけど、いまはそんなことはどうでもよくて……。

1つだけ、伝えたいことがあるの。
それは……。

みんなっ! 本当にありがとう!
大好きだよっ!!


ーーステージ裏

●プロデューサー
おつかれさま。

●全員
おつかれさまです!


●萌
先程、後攻の『ヴァルキュリア』のステージも終わりました。
そろそろ、結果が出ると思います。

●輝音
……驚いたな。
この展開は予想していなかった。


●愛美
……『ヴァルキュリア』!

●輝音
いまはただ、健闘を讃え、労いの言葉を贈ろう。
素直に、素晴らしいステージだった。

●理子
そっちこそ。
正直、実力の差を改めて思い知らされたよ……。

●響香
うん、だけど、お客さんは実力だけで
アイドルを選ぶわけじゃないからねー。

●律
私に言わせれば、アイドルの実力は「どれだけ客の心をつかめるか」。
手段は一所懸命さでも、同情でも、カリスマ性でも、なんでもいい。


だから、実力でだってあなたたちは負けてない。
……悔しいけど。

●アリス
それでも、ワタクシたちは、勝てるはずです。
重ねてきたレッスンと、覚悟の重みが違いますわ。

●麗華
こちらの覚悟は軽いとでも?

●アリス
まさか。そんなこと、欠片も思っていません。

ですが、ワタクシたちはそれを凌駕するほど、
今日までに命を賭けて挑んできた。

……そう、信じているのですわ。

●萌
プロデューサーさん! みんな!
結果、出ます!


勝った方の曲が会場に流れます!
それを合図に、ステージへ出てください!

●栞歩
……ひなたちゃん。
初めて会ったときのこと、覚えていますか?


●ひなた
……うん。

●栞歩
そのときの答えは見つかりましたか?
もし、見つかったのなら……。

●ひなた
見つかったよ。
栞歩さんの言いたかったこと、いまならよく分かる。


さっき、本番前にも和歌に、同じこと聞かれたんだ。

いまでも、オンリーワンアイドルになりたいか、って。

それでね、考えてみたの。
だけど、オンリーワンってことはさ……。

いまのこのステージ、
負けちゃっても構わない、ってことだもんね。


そう考えたら、絶対に嫌だって思ったんだ。

それは絶対に勝ちたいっていう愛美ちゃんとか、
仲間のために、というのもあるけど……。

何より、純粋に、あたしが勝ちたいって思った。
誰にも……『ヴァルキュリア』にも……お姉ちゃんにも!
負けたくないって!


あたし、オンリーワンを言い訳にしてただけだ。

誰かに負けても「仕方ない」って、
お姉ちゃんには勝てないって、心のどこかで思ってたんだ。

でも、もうやめるね。
あたしはもう、逃げない。

あたし、ナンバーワンのアイドルになるよ。
『ヴァルキュリア』も、お姉ちゃんも、全部倒して!


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現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」第7話「ナンバーワン」

ーーステージ裏

●栞歩
……良かったわ。
すばるもきっと、喜んでるはずよ。

ひなたちゃんが、やっとここまで来たか、って。

●和歌
ひなたっ!

●ひなた
わっ!? 和歌?

●和歌
すごいわ、ひなた……。
いつの間にか、こんなに立派になって……。


私、どこまでもあなたについていく!
あなたが世界一のアイドルになるとき、私も必ず側にいる!

●ひなた
和歌……。うん! もちろん、みんな一緒だよ!

●輝音
……まだまだ、甘いな。


●茜
何よその言い草!?
決着はまだついてないんだけど!?

●輝音
違うよ。お前たちに言ったんじゃない。

●晴海
……どういうことですか?

●輝音
いくぞ、お前たち。
徹底的に、イチから鍛え直しだ。


……もちろん、私も含めてな。

●ひなた
ど、どこにいくの? ちょっと!

●栞歩
来るんじゃねぇ!


●ひなた
えっ!?

●栞歩
お前たちは逆だ。

●輝音
そうだ、お前たちが向かうべきは、あっち。
光差す、その向こう側だ。

●ひなた
……この曲は!

●琴音
ひなたちゃん!

●美雪
この、心安らぐ、聴き慣れたメロディ……。


●愛美
私たち……やっと……!

●萌
優勝、しちゃいましたよー!


●千尋
夢が、叶ったんだよ~!

●麗華
えぇ!

●セリア
みなの者! 今宵は宴でありんすー!

●栞歩
みんなが、待ってるぜ。
俺たちじゃなく、お前たちをな。

……青春、してこいよ。
ガールズたち。

●輝音
私たちの、完敗だ。

●プロデューサー
行こう!

●ひなた
うん! プロデューサー!

みんな、胸を張ろう!
あたしたちが、ナンバーワンだぁぁぁ!!!!


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現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」第8話「青空アンダーガールズ!」

ーーステージ裏

●愛美
はぁ!? ひなた、まだ着いてないの!?
嘘でしょ!?

●琴音
落ち着いてください、愛美さん……。
1本遅い飛行機に乗ったらしいので、そろそろ着くかと……。

●愛美
そろそろも何も、ステージはもう始まるのよ!
あんのバカは、本当にいつもいつも……!

●琴音
現地ファンのひとたちにサインしてたら、
飛行機を逃しちゃうなんて……。


●千尋
ひなたちゃんらしいわね~。
状況が目に浮かぶようだわ~。

●悠
そういうとこ、人気アイドルになっても変わらないです!


●麗華
変わってもらわないと困るのだけどね。
人気アイドルだからこそ、隙を作ってはダメよ。

そんな隙を見せるようなら……。
わたしがつけこんで、逆転してみせるわ。

●晴海
『GE:NESiS』だって、『Twinkle☆Star』に負けない、
超全国区のアイドルじゃないですか。

●美雪
先日のCDの売上『Twinkle☆Star』に負けましたからね。
そのことを根にもっているのですわ。


●理子
それはアタシも同じだけどな。

●希
もちろん、あたしも。
言うまでもないと思うけどね。

●琴音
…………あはは。

●理子
『Twinkle☆Star』は、いまではアタシたちの手強いライバルだ。
仲間だとは思ってるけど、負けるつもりはないからな。

●更菜
私も、その……負けたくないって思います。
本気で、戦います。だから……よろしくお願いします。

●希
自己評価がとんでもなく低い更菜にここまで言わせるなんて……。
『Twinkle☆Star』、恐ろしいわね……。


●更菜
ち、違う! 自信があるわけじゃなくて、
ただ負けたくないなって思っただけで……。

●理子
以前の更菜なら、それを口にしたりはしなかっただろう。

●更菜
それは……。

●美雪
私も更菜さんと同じ思いですわ。

ただ、負けたくない。だから、それに見合った実力をつける。
みなさんに置いて行かれるのが、何よりも寂しいですから。

●理子
ま、そういうわけだから、今後とも、
『GE:NESiS』ともども、よろしく頼むよ。

●千尋
うん~! よろしくね~!

●琴音
も、もちろんです……。少しでも気を抜くと、
あっという間に離されそうです……。

●愛美
ユニットとしては、『GE:NESiS』に負けられない。
個人としては、人気No.1のひなたに負けられない。


……今日で学園生としてのアイドルは最後だけど、
トップアイドルへの道のりは、まだまだ長そうね……。

●悠
ひなた先輩は、いまやスター街道まっしぐらですよっ!
自分、鼻高々です!

●麗華
だからこそ、遅刻とか細かい部分で損するのが許せないのよ。

●セリア
ふふふ……ヒナタのことデス。きっとこれも作戦のうち!
わざと遅刻して、頭に血が昇った佐々木小次郎を……えいやっ、と!


●瑠璃花
小次郎役は誰? すばるさん?
すばるさんの頭をどつくの?

●茜
物騒なこと言わないでよ……。
今日のライブ、ちゃんと実力ですばるさんに勝つんだから。

そんで、世界一かわいいのはやっぱアカネちゃん!
……ってことを、証明するのよ!


●寧々
すばるさんの復活&姉妹での公開ライブバトル……。
め、メンツが豪華すぎて、わ、私はもう……。


●くるみ
ドームライブのデビュー戦にして、超ビッグな相手です……。
大型哺乳類のくるみも、超大型の前では足が震えるです……。

●彩
うっぐ……ひっぐ……。
私なんか、震えるどころか、涙まで出てきたわよぉ~!

せっかく、人前に慣れようと接客のバイトまで始めたのに、
こんな大舞台じゃ、レベルが違いすぎて
なんの役にも立たないじゃない~!


●セリア
まーまー、その努力は尊いでありんすよアヤ。
ほら、鼻水を拭くのデス……。

●佳奈恵
バイトも楽しいんでしょ?
憧れのフェンリルバーガーだもんね。


●彩
ぐす……うん……。
毎日、ハンバーガー食べれて幸せ……。

●佳奈恵
アタシもまさか、最後にこんなところでやれるなんて
思わなかったって。
弟たちも見に来てるし、気合い入れないとね。

●楓李
ウチは平気やけどなぁ。
なんせ、まるちくりえーたーやから。

●くるみ
それ、どういう意味です?

●晴海
複数のクリエーター職についてるってことだけど……
1つがアイドルだとして、他にも何かあるの?

●佳奈恵
あー……。まだみんなには言ってなかったけど、
実は楓李、小説の新人賞、受賞したんだよね……。


●晴海
じゅ、受賞!? 楓李ちゃんが!?

●セリア
まさに、驚天動地でありんす!

●茜
きゅぴーん! お金の匂い!


●瑠璃花
自重しろ。

●佳奈恵
まあ、小さい出版社だし、
話題性も込みで、ってことだとは思うけどね。

●楓李
アイドルと小説家……。
2つの翼で、うちは世界に羽ばたくんや。


●くるみ
はぇ~すっごいです……。
楓李さんが小説家さんって、ちょっと意外です。

くるみは文字だけの本を読んでいると、
頭がぐるぐる~って回って、ひよこさんピヨピヨ~なのです。


●楓李
奇遇やな、うちもやで。

●くるみ
……え?

●楓李
うちもやで。

●くるみ
え?

●愛美
何が可愛そうって、
この楓李に負けて落選した人がいるってことよね……。


●麻里紗
楓李ちゃんが、作家に……。
私も、歴史小説とか書いてみたいなって思ってたのに……。

●晴海
ま、麻里紗さんならできますよ!
私も応援してますから! ね!

●くるみ
そうです!
『銀河歌劇団』の力をケッシューさせれば、不可能はないのです!

●寧々
わ、私も書きます……! ホラーなら、きっと得意です!


●麻里紗
でも小説だから……。小説は1人で書くものよ。

●くるみ
え? みんなの力はケッシューさせないですか?

●悠
麻里紗先輩、1人で書くんですか?
『銀河歌劇団』は、ずっと一緒だって言ったのに……。

●麻里紗
だ、だからそうじゃなくて……。

●寧々
ほ、ホラーなら! ホラー小説にしましょう!

●麻里紗
……そうね、そのときは、力を貸してもらおうかしら。

●悠
もちろんです! わーい! ケッシュー!

●くるみ
ケッシュー! ケッシュー!

●晴海
ごめんなさい、麻里紗さん……。

●麻里紗
……私、もう卒業なんだけど、本当に大丈夫かしら?
不安すぎて、卒業後も毎日通っちゃいそう……。

●プロデューサー
時間がない。

●萌
そうです! のんきに話してる場合じゃありません!
早く最初の5人は、スタンバイしてください!

●和歌
とはいっても、ひなたがまだなんですけど!
やっぱり私が一緒にいないとダメですね、うん。


●愛美
ど、どーすんのよ!?
もう、こうなったら私が代わりに……!

●ひなた
みんなごめん~!


●全員
ひなた!


●学園長
ごめんなさいね、引率で私がついておきながら……。
……やっぱり、飛行場までの案内を
あの人に任せたのが間違いだったわ。


●晴海
あのひとって、『神崎 蔵人』……さんですか?
確か、学園長の元プロデューサーだっていう。


●学園長
そうよ。久しぶりに姿を見せたと思ったら、
『俺にもガールズたちの青春を手伝わせてくれ』って。

飛行機間に合わないって連絡受けた時は、
やっぱり……って感じだったわぁ……。

●セリア
とにかく、間に合ったのだからオールオッケーデス!
ヒーローは遅れて現れるでありんすな!

●ひなた
良かった~……。今日は、待ちに待ったすばるさんとのライブバトル。
遅れたらどうしようかと思ったよ~……。


●和歌
まだ、お姉さんのこと、すばるさんって呼んでるのね。

●ひなた
うん、お姉ちゃんじゃないからね。
だけど、それも今日までだよ。

必ず勝って、これまでみんなに迷惑かけたこと、謝ってもらう。

そして……。

そして、もう一度あたしのこと、妹にしてもらう。
……それで、あたしの大好きなお姉ちゃんに、戻ってもらうんだ!


●麗華
強敵よ。櫻花すばるはもちろん、
彼女と同じユニットの栞歩も。

戦うのはスタフェス予選以来だけど、
格段に、強くなっているわよ。

●ひなた
もちろん、分かってる。
それでも、あたしたちは勝つよ。

●麗華
……いいわ。
それでこそ、わたしたちの櫻花ひなただわ。

●愛美
さあ、行ってきなさい、ひなた!
私の出番のとき、会場が盛り下がってたらただじゃおかないわよ!


●琴音
ひなたちゃんなら、きっとお姉さんを越えられる!
……ううん、一緒に、みんなで越えようね!

●ひなた
うん! ありがとう、愛美ちゃん、琴音ちゃん!
絶対、最高のステージにして、みんなにつなぐから!

●千尋
ライブが終わったら、またおでんにしようね~。
今度はみんなも、栞歩さんも、お姉さんも一緒に。


大きなお鍋、用意しなきゃねぇ~。
具材はみんな、好きなものを持ち寄りってことで~。

●ひなた
だから、どうしておでんなの?
そろそろ、あたしと和歌にも教えて欲しいなぁ。

●千尋
そのうち、ね。うふふ~。

●和歌
ひなた……。

●ひなた
和歌も! 今日は2人だけで歌う曲もあるんだから、
バッチリ準備しておいてよね!

●和歌
ええ、もちろん!
身体を綺麗にして……じゃない、十分に身体を温めておくわ!

●萌
みなさん~! もう時間がありません~!

●ひなた
いまいく!

……あ、それから、萌ちゃん!

●萌
な、なんですか?

●ひなた
今日はあたしたちだけど、今度のステージはきっと、
萌ちゃんも一緒に立とうね!

●萌
え、えぇ!? わ、私はプロデューサーであってですね……。
そりゃあ、アイドルとしても経験者ですから、
必ずしもできなくもなくもない、とは……。


●ひなた
違うよ、経験者だとか、関係ないよ。

萌ちゃんも、アイドルになりたいんだよね?
だったら……なろう? あたしたちと、一緒に! 


●萌
ひなたさん……。

そう、ですね……。私も、アイドルになりたいです……。
いつか、夢が叶うといいですね……。


●ひなた
叶えよう! あたちたちと、一緒に!

●萌
……はいっ! ひなたさん!

●ひなた
……じゃあみんな、プロデューサー、行ってくる!
特等席で、応援しててね!

●プロデューサー
もちろん!

●麗華
さ、急いで。
これ以上遅くなると、進行に支障がでるわ。

●ひなた
う、うん!

●晴海
ま、待って!
あの、前から歩いてくるのって……!


●すばる
……久しぶりね、ひなた。
こんなところまで来るなんて、困った子。


●ひなた
お姉ちゃん……うんん。
櫻花すばるさん……!

●セリア
まさか、この人がデスか……!
このひとが、ワタシたちのひなたを……!

サイン、ください!


●茜
違うでしょ。

●すばる
何年ぶりかしら。
私を超えるために、今日までよく頑張ったのね。

●ひなた
違うよ、関係ない。

●すばる
へぇ、そうなの?
じゃあ、なんで? 未練たらしく、私に執着してたんじゃないの?

●晴海
酷い……そんな言い方、あんまりだと思います!

●ひなた
ありがとう、晴海ちゃん。
でも、大丈夫だから。

最初は……ううん、ずっと、そうだった。
でも、いまは違う。あたしのなかで変わったんだ。

いまでは、すばるさんは関係ない。
純粋に、仲間たちとアイドルがしたい。

そして……ただ、勝ちたいんだ。
すばるさんにっていうか、現No.1アイドルの、あなたに!


●すばる
それで? 私に勝ってどうするの?

●ひなた
どうもしないよ。
勝ちたいから、勝つだけ。

世界中のみんなに、あたしとあたしの仲間たちを、
どう最高でしょ? って自慢したいの。

だから、あたしたちは絶対に負けない。
みんなで……この仲間たちと、あたしはNo.1になるんだ!

●すばる
……そう。ずいぶんと立派になったわね。
口だけじゃないって、ちゃんと証明してみせてよね。

●ひなた
もちろん! ……さあ、行こうみんな!

●麗華
……すばるさん。
あの、あなたは本当は……。

●すばる
いいから行きなさい、麗華。
……あなたも、私をがっかりさせないでね。


●麗華
…………。

●すばる
…………櫻花ひなた。

……ひなた。

私の……かわいい妹……。


あ~もう! なんてかわいいのかしら~!!!!
最後に会った日から1年と234日と17時間16分と13秒66!

はぁ……はぁ……抱きしめたい……。
いますぐにでもホールドして、ほっぺスリスリしながらキスの雨を降らせたい!


……あ、スリスリしながらキスはできないか。
じゃ、じゃあ! スリスリしたあと、キスしましょう!

絶対に和歌ちゃんが黙ってないと思うけど……
2人の逢瀬を邪魔するのなら、後頭部を蹴っ飛ばしてやるわ!

だいたい、和歌ちゃんは私がいない時間、
ひなたを独り占めしてたじゃない!
あーんなことや、こーんなこと、2人でしてたんでしょ!?


……はぁ。
でも、もう少し……もう少しだけ我慢よ、すばる。
あとちょっとだけ、溢れそうになるラブを抑えるのよ……。

きっといまのひなたなら、本気の私や、栞歩を倒してくれる。
私の業を、あの子ならきっと祓ってくれる。

そうして、本当に、本当にひなたがNo.1になったら……。

私、素直になるから。謝るから。
これまでのこと、許してくれないかもしれないけど……。

でも、それでいいの。
ひなたが世界を震撼させる、最強アイドルになってくれれば、それで。

それで、私は幸せなんだから……。
心置きなく、マイクを置けるわ。

ひなた……。
私のかわいい妹……大きくなったわね。


ーーアリーナ



●ひなた
みんなー! 盛り上がってるー!?


●晴海
ひなたちゃん、まだ1曲も歌ってないのに、もうMC……?

●ひなた
いや~、一度これ言ってみたくて……やっちゃった!

●茜
まったく、ひなたは相変わらずわけが分からないよねー。

だけど、アカネをスーパーアイドルにするため、
こ~んなところまで引っ張って来ちゃうのは、すごいと思うなマジで!


●セリア
そうでありんす! ヒナタはまさしく、現代に生きる坂本龍馬!

薩長同盟のごとく、バラバラだったあちきらを
固く結んだでありんす~!


●麗華
とりあえず、みんな落ち着きましょう。
まさか開始3秒で段取りからはずれるなんて……。

●ひなた
ごめんごめん、つい楽しくなっちゃって。

(拝啓、プロデューサー。
もうすぐ3年生は、神楽ヶ丘学園を卒業します)


(だから今日は、3年生のお別れライブ)

(みんなでレッスンしたこと、プロデューサーに教えてもらったこと、
それから、大騒ぎしたり、喧嘩したこと……)

(そういう、あたしたちを成長させてくれた、大切な時間の全部、
今日のライブに詰め込んで、これまでで最高のライブにするね!)

(離れ離れになるのは寂しいけど……
これまでの輝きが、なかったことにはならないよ)

(……ねぇ、プロデューサー。
いつかあたしたちも、それぞれの青空に旅立ちます)

(でもそれは、ちっとも哀しいことじゃないと思う)

(開演のブザーが鳴る。新しい幕開け。
いつだって、何度だって、お別れは新しい始まりだよ、プロデューサー!)


それじゃあいくよー! 

レッツ、STAR☆TING!


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エンディング

























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青空アンダーガールズ!Re:vengerS ・販売元: SQUARE ENIX Co., Ltd.
・掲載時のDL価格: 無料
・カテゴリ: ゲーム
・容量: 155.7 MB
・バージョン: 2.0.6
※容量は最大時のもの。機種などの条件により小さくなる場合があります。

© SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.

【あおガルシナリオ集】現世(エイドス)サイド:第25章「夜明けの光」

2019年1月31日にサービス終了を迎えたスクウェア・エニックスのアイドルゲーム『青空アンダーガールズ! Re:vengerS(リベンジャーズ)』のシナリオ集をお届けします。

この記事では、現世(エイドス)サイド:第25章「夜明けの光」を紹介します。


目次
現世(エイドス)サイド:第25章「夜明けの光」第1話「妹であるということ」
現世(エイドス)サイド:第25章「夜明けの光」第2話「小さな星よ」
現世(エイドス)サイド:第25章「夜明けの光」第3話「空に消える少女たち」
現世(エイドス)サイド:第25章「夜明けの光」第4話「親フラグは堕天の予兆」
現世(エイドス)サイド:第25章「夜明けの光」第5話「将来の展望」
現世(エイドス)サイド:第25章「夜明けの光」第6話「勝利の証」
現世(エイドス)サイド:第25章「夜明けの光」第7話「背負うべき重荷」
現世(エイドス)サイド:第25章「夜明けの光」第8話「戦いの下準備」
現世(エイドス)サイド:第25章「夜明けの光」第9話「お泊まりトーク!」
現世(エイドス)サイド:第25章「夜明けの光」第10話「アダルトな夜更けに」
現世(エイドス)サイド:第25章「夜明けの光」第11話「匠の業」

現世(エイドス)サイド:第25章「夜明けの光」第1話「妹であるということ」

ーー学園内広場

●萌
やはりみなさん、それぞれ思うところがあるようですね。
ユニットごとの時間をとって正解でした。

他のユニットの様子も見に行きましょう。

この分だと、『GE:NESiS』以外は、
まともにレッスンしてないかもしれませんが……。

どうしました、プロデューサーさん?

●プロデューサー
ひなたがいた。

●萌
え? ひなたさんが?
1人で、ということですか?

妙ですね。お手洗い……にしては、
ずいぶんな遠出ですね。

……もしかして、プロデューサーさん。

●プロデューサー
追いかけよう。

●萌
そうですね。
そっとしておいた方がいいんじゃ……なんて、もう言いません。


お節介がプロデューサーさんの得意技ですからね。
存分に腕をふるってください! ええ!

ーー屋上

●ひなた
……………………。

……ダメだなぁ、あたし。
ちっとも変わってない。


自分で分かってるんだけどなぁ。
でも、どうしようもないよ……。

●プロデューサー
どうしたの?

●ひなた
……ふぇ? ぷ、プロデューサー!?
ど、どどどどどど……。

●プロデューサー
どどど?

●ひなた
どうしてここに!?

●プロデューサー
心配だった。

●ひなた
……そっか、見られてたんだ。

あ、でも、なんでもないよ!
ちょっと屋上の風に当たりたくて……!

●プロデューサー
どうしたの?

●ひなた
…………あー、やっぱり、ダメ?
あははは……。

……はぁ。ごめんなさい、プロデューサー。
あたし、いま、すごく落ち込んでる。

うん、お姉ちゃんのこと、だよ。
本当はね、妹じゃないって言われて、ショックだった。


お姉ちゃんはさ、あたしの憧れだから……。
お姉ちゃんの真似、たくさんしたよ?

でも、普通の人って、アイドルみたいに
キラキラしたドレスとか、着る機会ないじゃない?

そういうのって、
親の知り合いの結婚式くらいだったんだ。

だから親に無理言って、お姉ちゃんのお下がりの
キレイなドレスで、結婚式に行ったの。

そしたら、新婦さんよりも目立っちゃって……
当時、あたしは嬉しかったけど、
お母さんは冷や汗ものだっただろうなぁ。

あはは……とにかく、そのくらい、
お姉ちゃんはあたしの誇りだったんだ。

……ううん。いまだって、お姉ちゃんはあたしの誇り。

お姉ちゃんが褒められると、
なんだかあたしの心もふわっとなるの。

やっぱり、すごい人なんだなぁ、って。
あたし、この人の妹でよかったなぁ、って。

……でも、もう妹じゃないって言われると、
あたしってなんなんだろうね?

みんなの前ではね、気付かれないように
普通にしてたけど……やっぱり寂しいよ、プロデューサー。

この気持ち、どうしたら消せるのかな?
みんなに迷惑かけるくらいなら、こんな気持ち、なくていいよ。


●プロデューサー
なくさなくていい。

●ひなた
……プロデューサーは優しいね。
そんなプロデューサーだから、
あたしはここまで来られたんだと思う。

だけど……みんなの足、引っ張りたくない……。

●千尋
わたしたちも、プロデューサーさんと同意見だよ~。

●ひなた
えっ!?

●愛美
やっぱりここだったのね。
分かりやすいヤツ。


●ひなた
み、みんな!? えぇ!?

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現世(エイドス)サイド:第25章「夜明けの光」第2話「小さな星よ」

ーー屋上

●ひなた
な、なんで……
こっそり抜けて来たのに……。

●和歌
ひなたー!


●ひなた
わっ、和歌!?

●和歌
もうっ! ひなたのバカっバカっ!
哀しいときは私を抱きしめて、
いくつもの夜を越えていけばいいのにっ!


そうしてひなたの流した涙は、
夜空に溢れ、煌めく星々に変わるのよ……。


●ひなた
う、うん……?
和歌、それって新しい歌詞?

●愛美
まあ、和歌は置いておくとして……。

ひなた、1人で抱え込むの変わらないわね。
仕方ないから、背中を叩きに来てあげたのよ。

●ひなた
ご、ごめん……。

●琴音
お姉さんのこと、だよね?

●ひなた
……そ、それは平気だよ~!
そうじゃなくて、スタフェスに向けて――

●千尋
ウソはダメよ、ひなたちゃん。
というか、プロデューサーさんとの話、聞いちゃった。

●ひなた
うっ。

●和歌
プロデューサーさんは頼れて、私たちは頼れないわけ?

●ひなた
え、ええ~? それは……。

●愛美
なら、頼りなさいよ。
正直ね、メンタルの調整なんて仕事の内だけど。


……アイドルの前に、私たちは友達よ。
泣いている友達を放っておけるほど、私はメンタル強くないわよ。


●ひなた
愛美ちゃん……。
うぅ……あ、ありがとう……。

●琴音
ひなたちゃんは、私たちのこと、絶対に放っておかない。
だから、私たちだって、ひなたちゃんのこと、放っておけないよ。

でも正直、私たちには何もできない……。
ひなたちゃんの、悲しい気持ちは消してあげられない。

それに、消しちゃいけないとも思う。

だって、その胸の痛みは、ひなたちゃんがお姉さんのこと、
本当に大好きだって証拠だから……。

●千尋
どうでもいい人に裏切られても、痛まないよね~……。
だからその痛みには、耐えるしかないと思うな~。


だけど、わたしたちは一緒にいるから。
何もできないけど、ずっと側にはいるよ~。

●愛美
そういうこと。頼れって言っておいて、
情けない話だけど……一緒に哀しむことはできるわよ。

●ひなた
みんな……ありがとう。
ごめんね、心配かけて……。

みんなの言うとおりだよ。
あたしは、どうしてもお姉ちゃんが大好き。

だからね、ちょっとだけ待ってて欲しいんだ。
いまはちょっと無理だから……無理してるけど。

きっと、立ち直ってみせるから。
そう、決勝までには、必ず。

●愛美
そうでないと困るわね。
ひなた無しじゃ『ヴァルキュリア』には到底勝てない。

●千尋
空に輝く1等星『ヴァルキュリア』……。
すごく、遠いところにいる気がする……。

●琴音
でも、1人じゃダメでも、みんなでなら、できる。

●和歌
私たちは5人で『Twinkle☆Star』。
精一杯、輝いて、『ヴァルキュリア』を食っちゃいましょう!


●ひなた
うん……うん……!

絶対に、みんなでスタフェスにいこうね!
そのために……必ず『ヴァルキュリア』を倒そう……!

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現世(エイドス)サイド:第25章「夜明けの光」第3話「空に消える少女たち」

ーー空の上ーー

●瑠璃花
……ありえない。
ホンット、ありえない。

●茜
ごめん……マジでごめん。
今回ばかりは勢いってのを反省してる。


●瑠璃花
ダメ、許さない。

●茜
うぅ……。だ、だって……。

バンジーをやって瑠璃花との絆が深まったから、
もっと高いところから飛べば、もっと仲良くなれると思って!

●瑠璃花
だからってスカイダイビングはおかしいよね?
どうしてこんな無駄な行動力だけあるわけ?


スタフェスで優勝するなら、
空から飛び降りるくらいの覚悟がいる?

バカじゃないの? 飛び降りる覚悟が必要なのは、
地面に激突して死ぬときだけだと思うんだけど。

●茜
だ、大丈夫だって!
プロの人がたくさんサポートしてくれるし!

●瑠璃花
パラシュート開かなかったら死ぬ。

●茜
こ、怖いこと言わないでよっ!

●瑠璃花
時速200キロで地面に叩き付けられて死ぬ。

●茜
ひっ……ちょ、やめてって。
数字を出さないで、想像しちゃうから……。

●瑠璃花
諸説はあるけど、1000回に1回事故が起きる。
10万回に1回くらいは死ぬ。


●茜
い、意外と少ないね!

●瑠璃花
アメリカでは年間60人くらい亡くなってる。

●茜
ああ~! もう何も言わないでよぉ~!
アカネだって怖いんだから~!

●瑠璃花
降りる。母なる地球に。両足がべったり地面につく場所に。

●茜
いやでも、もうここまで来ちゃったし……。
偉い人からの企画だから、断れないし……。

●瑠璃花
バンジーで妥協とか……。

●茜
無理。

●瑠璃花
1人で飛んで。

●茜
そんなあ! もー、観念しようよ!
ほら! 瑠璃花のお母さんも見てるんだよ!

●瑠璃花
……ん? わたしのお母さん?

●茜
え?

●瑠璃花
え?

●茜
……あ、ヤバ。

●瑠璃花
お母さん、見てるの?


●茜
い、いやぁ……どうかなぁ。

●瑠璃花
ウソ……。お母さん、見てるの?

お母さん、アイドル活動なんて
興味ないって言ってたのに?

というかなんで知ってる!?
まさかお母さんと連絡とってるの!?


●茜
ト、トッテナイヨ?


●瑠璃花
解散する。

●茜
違う違う違う! ファンレターもらったことあるの!
でも変なこと話してないよ! ブログのことしか話してない!

●瑠璃花
ブログ教えたの!?


●茜
う、うん……。

●瑠璃花
…………。

茜。

●茜
うん……。

●瑠璃花
わたしと一緒に、死んで。


●茜
……は?

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現世(エイドス)サイド:第25章「夜明けの光」第4話「親フラグは堕天の予兆」

ーー空の上ーー

●瑠璃花
ブログ見られてるってことは、配信も見られてる!
もう無理! 生きていけない!


●茜
瑠璃花、落ち着いて!

●瑠璃花
これが落ち着いていられる?
ねぇ、茜……。

みなさんこんばんちっ☆
みんなの天使、瑠璃花だよんっ!


とか言ってるの、親に見られるのどんな気持ちだと思う?


●茜
うわ……きっつ……。

●瑠璃花
……誰のせいだ。

もういい。リアルなんてログアウトしてやる。
茜も道連れだから。

●茜
あ、あーっ! ダメ! 押さないで!
行くときは自分のタイミングがいい!

●瑠璃花
そう。じゃあ覚悟ができたら言って。

●茜
ま、まずは深呼吸して……。

●瑠璃花
って、させるかー!

●茜
ぎっ……ぎゃあああああああああ!!!!!!!!

ーー山

●瑠璃花
最悪……死ねなかった……。


●茜
無事で良かったじゃん、えへへ……。

●瑠璃花
何笑ってるの? ショックのあまり壊れた?

●茜
ううん。えっと、落ちてる途中思ったんだけどさ。
一緒に死んでほしいとか、ちょっと嬉しかったなって。

●瑠璃花
はぁ……?

●茜
ふふふ、でもまだ死ねないけどねー!
絶対に、みんなでスタフェスに行くんだから!

そしたらアイドルとしての知名度もあがって、
瑠璃花とも、もっとずっと……。

●瑠璃花
ずっと……何?

●茜
分かってるくせに。聞くだけ野暮でしょ。

●瑠璃花
…………あっそ。

●茜
アカネたちは、2人で天使。


2人一緒じゃなきゃ、空も飛べないんだから。

●瑠璃花
飛ぶっていうか落ちてたけど。
つまり堕天使?

●茜
それはそれで。

●瑠璃花
堕天使、ね……。

まあお母さんにバレた以上、失うものは何もないし。
別に、それでもいいかな。

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現世(エイドス)サイド:第25章「夜明けの光」第5話「将来の展望」

ーーレッスン場¥

●セリア
チェスト、スタフェス!!
敵は本能寺にアリ、でありんす!!

ママンもパパもテレビで観てくれるらしいのデス!
ここが桶狭間! ここが関ヶ原デス! ユピー!


●彩
本能寺か桶狭間か関ヶ原か、はっきりしなさいよ。

……はぁ。スタフェス予選が終わったら、
フェンリルバーガーのデラックスBOX食べよ。絶対。

●楓李
じゃあうちはアイドル辞めるわ。
有終の美を飾るってことで、ええな。


●佳奈恵
予選、勝ち残ったらスタフェス本戦だけど。
せめてそれまでは続けなさいよ。

……スタフェス出場って、就職で有利かな?

●セリア
ちょっとちょっと!
盛り上がりが足りないデスよ!

●彩
って、言われても……。

●楓李
毎日レッスンでクタクタやもん~。
はよスタフェス終わって楽したいわ~。

●佳奈恵
特別レッスンとかじゃなくて、
いつも通り頑張ろうってことになったけど。

●セリア
いつも通りといいつつ、ワタシたちだけ
鬼軍曹レイカのレッスンが続いてるデスからね……。

●佳奈恵
でも、やり甲斐はあるっしょ。
スタフェス出場も夢物語ってワケじゃないと思う。

●楓李
夢は夢やから面白いとも言うけどな~。

●彩
でも、楓李だってスタフェスいきたいでしょ?

●楓李
うわ、同調圧力やわ……。

●佳奈恵
ま~た、そういうことを言う……。

●彩
優勝して有名になったら、仕事増えるでしょうね。
そうしたらお金だって儲かるし、いいじゃない。

●セリア
……ま、でもいい機会かもしれないデスね。

●佳奈恵
え? なんの?

●セリア
スタフェスに出場できるにしろ、できないにしろ
アイドルを続けるかどうか、ということデス。



●楓李
え、あ……。

●彩
……そっか、そうだよね。
私もダンスに専念するとか……。

●佳奈恵
さっきは冗談で言ったけど、就活もできるのか。

●楓李
……そ、そやなあ。
うちも起業して、しーいーおーになる勉強したいし。

●セリア
忍者学校に転入して、
国家諜報組織ヤタガラスを目指すのもアリデスね……。

●彩
……じゃあ、最後のステージになるかもってこと?

●佳奈恵
そうかもね。

●楓李
……で、でも。優勝したら仕事がいっぱい来て、
ひょっとすると辞められなくなるかもしれへんな。

●佳奈恵
ああ~、有名漫画が連載を終わらせられない的な?

●彩
確かに「もったいない」って引き留められるかもね。
もしかしたら、舞台とかにも呼ばれるかも……。

●佳奈恵
アイドルを『仕事』にできるかもな。

●楓李
なんや、みんな俗物やなあ~。
でもそうなったら、アイドル続けてしまうやろ?

●全員
…………。

●佳奈恵
まあ……それで生活が成り立つなら……。

●彩
アイドル、好きだし。
続けていいなら、続けるわよ。


●楓李
……せやな。うちも、そう思うわ。

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現世(エイドス)サイド:第25章「夜明けの光」第6話「勝利の証」

ーーレッスン場

●学園長
あらあら、みなさんおそろいね。
ちょっと様子を見に来ちゃった。

●セリア
お、タノモー! ガクエンチョー!

●学園長
レッスン中だったかしら?
邪魔してメンゴメンゴ。


●セリア
しからばゴメン。
いま、お祝いの準備をしてるのデス!

●学園長
あら、なんのお祝い?

●セリア
それはモチロン!
ええと……。

なんでもない日のお祝いでありんす!

●学園長
……そ、そう。楽しそうね。
混ぜてもらっていいかしら?

●セリア
そ、そんな! ガクエンチョーにとって
有益なことは何1つゴザランヨ!

むしろ、先日のヒキョー術合戦で肺に回った小麦粉が
あちきの体内に残っている故、
大規模なパンダミミックの可能性も……。


●彩
パンダのミミック? 何それかわいい。


●佳奈恵
パンデミックでしょうが……。

●セリア
そ、それではドロン!!
みなのもの、ずらかるでゴザル!

●佳奈恵
え? お、おう!

●楓李
なぁ、なんで逃げるん?

●佳奈恵
アタシもよく分かんない。
セリア、微妙に学園長苦手だから……。

●学園長
……ねえ、みんな!
学校は楽しいかしらっ!?

ーー廊下

●楓李
わ、なんか言うとるで。
お偉いさんやし、忖度したほうがええんちゃう?

●セリア
……ガクエンチョー。
その質問の答えは……。

よく分からないでゴザル!
ただ……。

●学園長
ただ……?

●セリア
本当に楽しくなかったら、とっくに学校なんて辞めてるデス!
ソコントコ、忖度してほしいでありんすよ!


●学園長
……そう。

●セリア
では、今後こそ。
風のように去るのみっ! うぃ!

●学園長
良かったわ……。あの時、引き留めて。

この先、あなたたちがどんな選択をしても構わないけど、
いまの時間を否定するようなことには、
なってほしくなかったから。

うふふ、私の勝ちね、セリア・ウエスギさん♪


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現世(エイドス)サイド:第25章「夜明けの光」第7話「背負うべき重荷」

ーーレッスン場

●更菜
スタフェスの舞台……もう、すぐそこだね。

麗華、どう? 前よりは緊張してない?

●麗華
逆よ。前よりも緊張してるわ。

だって前回は、みんなわたしのことなんか、見てなかったから。
でも今回は違う。わたしが、みんなを引っ張らないといけない。

背負っているものが、重い。
仲間が増えるって、こんな気持ちなのね。


●更菜
……そうだね。みんな、麗華のこと、頼りにしちゃってるから。

●希
何よ、大将がずいぶんと女々しいこと言うのね。
なんなら、いまからあたしと代わる?

●麗華
それはダメよ。
だって、希よりもわたしのほうが頼られてるもの。

●希
……冷静な顔で、はっきり言うわね。
だけど、案外実力的には、逆転してるかもよ。

●更菜
希……? な、何が言いたいの?

●理子
負けっぱなしは性に合わない、ってことさ。
なあ、そうだろ?

●美雪
有耶無耶になっていますが、私たちは以前、
お二人に完膚なきまでに負けましたからね。


●希
そういうこと。どうせ、これから必死にレッスンなんてして、
本番の結果が変わるわけでもあるまいし……。

ちょっと、面貸しなさいよ。
あたしたちと決着をつけましょう。

●麗華
いいわよ。

●更菜
ちょ、ちょっとみんな!
こんな時に何言ってるの!?

●希
こんな時だから、よ。
あたしたちは、仲良しこよしでアイドルやってるわけじゃない。


……麗華たちと一緒に上を目指したいって気持ちは本当だけど、
何もずっと麗華の下にいるとは言ってないわよ。

●理子
いまの環境が、上に行くのにあっていると思うから、ここにいる。

……少なくともアタシは『GE:NESiS』にいることに
特別強いこだわりを持っているわけではないよ。

だからこそ、必ずしも足並みを揃える気はない。

●美雪
私は希がやると言えばやりますわ。
それに……。

それに、私自身も、負けっぱなしは悔しいと思っています。

これまでのレッスンで成長したのは、
何も麗華さんだけではありませんから。

●更菜
み、みんな……。

●麗華
いいじゃない、更菜。
実力差を教えてあげましょう。

もしくは、わたしと更菜、それぞれソロになって
三つ巴の勝負でもいいけど。


●更菜
…………分かったよ。
そうだよね。『GE:NESiS』ってそういうグループだよね。

うん、私もソロで戦う。
…………全力で。


●希
オッケー。……それでいいのよ、更菜。

●希
強い人がみんなを引っ張る。
少なくとも『GE:NESiS』はそれでいい。

勝負よ、麗華、更菜!
勝った人がセンターだからね!

●更菜
えぇ!? このタイミングで!?
さすがにいまからフォーメーション変えるのは……。

●麗華
いいわ。

●更菜
麗華!?

●麗華
大丈夫、負けないから。

●理子
言うじゃないか。
だったら、アタシもソロで勝負するよ。

●更菜
理子まで……。

●希
うーん、理子までいないとなると、
美雪と2人じゃフォーメーション組みにくいわね。

じゃあ、あたしもソロで。

●美雪
私を切り離すのですか……?

●希
いいじゃない。
別に解散しようってわけじゃないんだし。

●美雪
のぞみーっ!

●理子
さあ、尋常に勝負!
決勝の前哨戦だ!


●麗華
どこからでもかかってくるといいわ。
わたしは、倒されないから。

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現世(エイドス)サイド:第25章「夜明けの光」第8話「戦いの下準備」

ーープロダクション室

●萌
……さ、みなさん。有意義な時間は過ごせましたか?
いよいよ、本番は明日です。


●セリア
バッチリデス! ガクエンチョーの部屋で、
決起集会の鍋をしてきました!

●プロデューサー
鍋?

●楓李
しばらく学園長室は近寄らんほうがええで。
部屋にキムチの匂いが染み付いて、目がしばしばするからな。

●萌
予選決勝の持ち時間は30分。
私たちは1ユニットあたり、きっちり6分ずつ割いています。

ヴァルプロは間違いなく、最強ユニット『ヴァルキュリア』で30分、
フルで使ってくるでしょうね。

私たちのステージ順は……

『GE:NESiS』、『プリティ→プリンセス』、『Remuage』、
『銀河歌劇団』、『Twinkle☆Star』です。


……明日も朝早いですから、今日はもう解散しましょう。
みなさん、しっかり身体を休めてくださいね。

●プロデューサー
解散!

●全員
…………。

●萌
……あ、あれ? みなさん?
もう帰っていいですよ。

●麻里紗
そう、言われてもねぇ……。
なんというか……。

●瑠璃花
帰っても、明日の不安をレスバトルで発散させるだけ。
だから、別に……。


●萌
いや、寝ましょうよ。

●寧々
ね、眠れないと思います……。
怖い夢、見そうで……。

●美雪
希! きょ、今日は是非、私の家に泊まってください!
そして、同じベッドで……。


●希
え? ……まあ、構わないけど。

●和歌
同じベッド……?

そ、その手があった! ひなた!


●ひなた
ほぇ?

●晴海
コラコラ。

●麗華
……じゃあ、何? みんな今日は帰りたくないってこと?

●全員
(コクコク)

●萌
そうは言っても、明日は大事な本番ですし……。
どうしましょう、プロデューサー?

●プロデューサー
一緒に泊まる。

●萌
……はぁ。そう言うと思いましたけど。

●くるみ
やったー! お泊りですー!


●愛美
え? ホントに!?
だったら、化粧品とか取りに帰らないと……!

●萌
でも強制ではありませんよ。
身体をゆっくり休めたい方は、もちろん帰っても大丈夫です。

●楓李
あ、ほんならうちは……。

●理子
ま、この状況で断るやつもいないだろう。
士気を高める意味でも、重要だ。

●楓李
わーい、同調圧力~。


●ひなた
みんなでお泊り……。

うん、すごく楽しそう♪
お話したいこと、たくさんあるしね♪

●萌
いや、でも寝てくださいね?

●佳奈恵
大丈夫だよ。いつまでも起きてるやつがいたら、
アタシが寝かしつけるから。

弟たちで慣れてるんだ、そういうの。

●悠
佳奈恵先輩の寝かしつけ……ごくり。


●くるみ
よくわからないですが、なにか期待しちゃうです……ごくり。

●琴音
……家から、トラぴょん連れてこなくちゃ。


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現世(エイドス)サイド:第25章「夜明けの光」第9話「お泊まりトーク!」

ーーレッスン場

●ひなた
……ねぇみんな、もう寝た?

●琴音
わ、私はまだ、です……。
やっぱり、緊張して……。

●ひなた
じゃあ、もうちょっとお話する琴音ちゃん!?
ほら、前にプロデューサーが間違えて、晴海ちゃんのジャージを……。


●希
しないわよ! いま何時だと思ってんの!?


●ひなた
ひゃぁっ!? ご、ごめん!

●千尋
ふぁ~……ひなたちゃん、あれだけ話したのに元気だねぇ~……。
わたしはもう、眠くて眠くて……。

●晴海
というか、プロデューサーが私のジャージを……何だろう?
すごく気になるんだけど……。

●ひなた
あ、えっとね……。

●希
ひなた!

●ひなた
……ごめんなさい。

●晴海
待って! そこだけ聞かせてほしいなひなたちゃん!

●悠
麻里紗先輩、自分たち、銀河幼稚園でもいい気がしてきました。


●麻里紗
んん? 急にどうしたの?

●悠
自分たちより、ひなた先輩たちの方がひどい気がします。

●くるみ
はい! くるみたちが幼稚園なら、
ひなたさんたちは動物園です! がおー!

●麻里紗
……そういう安心の仕方は、感心しないわね。

●寧々
動物園……予選が終わったら、みんなで行きたい、かも……。

●晴海
いいね、寧々ちゃん!
……動物園って、蟻さんもいるかなぁ。

●くるみ
蟻さんは、どこにでもいると思うです。

●更菜
あの、もう、空が白んでくるんですけど……。
みなさん……。


●麗華
本当に明日……じゃない、今日、本番なのかしら?

●愛美
夜更かしはお肌の敵なのに……。

●佳奈恵
彩はもう寝てるけどね。

●彩
うーん……もう食べられない……。
フェンリル~……。

●更菜
う、嘘……。
いまどきそんな絵に描いたような寝言を……?

●理子
そんな真面目に驚かなくても……。

●楓李
でもこれ、面倒くさいパターンやで。

みんなでお喋りしている間に自分だけ寝てたことを知ったら、
なんで起こさなかったのよって逆ギレするんや。

●希
うわ……面倒くさ……。

●美雪
自分で寝たのに、ですか?
私には理解しかねるのですが……。

はっ! もしかして、何か心のご病気ですの!?

●佳奈恵
病気、ならよかったけどねぇ……。
病気は治せるからねぇ……。

●セリア
それがアヤというものデス。
でもハンバーガーあげたら、すぐに忘れるでありんす。


●和歌
かわいそうな人ね……。

●愛美
…………。

●茜
いいからもう寝かせてよ~……。
アカネちゃん、夜は弱いんだから……。

●瑠璃花
勝手に寝ればいいのに。

●茜
みんなが話してると気になるじゃない。

●瑠璃花
何が?

●茜
寝てる間に、アカネの文句言われそうで。

●瑠璃花
…………こっちも面倒くさい。

●麻里紗
大丈夫よ、誰も茜ちゃんのこと、悪く言ったりしないわ。

●茜
うぅ……嬉しいけど、やっぱり不安で眠れない……。

●瑠璃花
悪口は起きてるときに堂々と言う。
だから気にしないで。

●茜
それはそれで普通に傷つくからね!?


●プロデューサー
寝たほうがいい。

●寧々
ぷ、プロデューサーさん!?
どど、どうしてここに!?

●萌
私が呼んできたんです。
プロデューサーに言われれば、さすがにみんな寝るかと……。

ふあぁ~……私はもう限界です……。

●琴音
すみません……緊張して、眠れなくて……。

●麗華
だけどプロデューサーの言うとおりよ。
そろそろ寝ないと、ステージに支障がでるわ。

眠れなくても、目を閉じてじっとしているの。
それだけでも、全然違うから。

いいわね?

●全員
はーい。

●萌
まったく、相変わらず緊張感がないというか……。
いや、緊張しすぎてこうなってるのでしょうけど……。

とにかく、今日のステージ、期待していますから。
今度こそおやすみなさい。

●ひなた
……………………。

(身体は、疲れてる……。
でも、みんなといつも通り話せて、緊張が解れたかも)

(あたしは1人じゃない。
和歌と2人だけ、でもない)

(みんなで、23人……!
23人で、1つのプロダクション!)


(今日は、楽しもう。
最高のステージをして、そして……)

(絶対に、勝つんだ……!)

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現世(エイドス)サイド:第25章「夜明けの光」第10話「アダルトな夜更けに」

ーーレッスン場

●彩
それでそれで!?
その人の、どんなところが好きなの!?

●和歌
うーん、そうですねぇ。
本人は本当にダメダメなのよねぇ。

片付けもできないし、1人じゃ目的地にたどり着けないし……。
私がいないと生きていけないから、仕方なく
一緒にいてあげようかなぁって思ってます。


●彩
きゃー! 和歌って意外と尽くすタイプなのね!
名前は!? イニシャルだけでも教えて!?

●和歌
ダーメ。乙女の秘密です。

●ひなた
くかー。

●和歌
ぐふふ……。
寝顔もおいし……じゃなくて、かわいいんだから……。


●萌
いや、あの……もう寝ませんか?
というか、乙女の秘密、ちっとも隠れてませんが……。

●彩
だって全然眠くないんだもん!
私が寝てる間に、みんなで話してたんでしょ!?

●萌
彩さん、真っ先に布団に入ってましたよね?

●理子
そうだぞ。いい加減に寝ないと、
本当に本番に支障が……ああ、眠い……。

●彩
理子は?

●理子
ん?

●彩
理子は、どんな人がタイプ?

●理子
なっ!? な、何を急に……。
そんなこと、考えたこともない!

●和歌
理子さんもしっかりしてるから、
面倒をみたいタイプなんじゃないかって気がします。

●理子
勝手に決めるな!
アタシはアイドル一筋だ!

●彩
えー、アイドルだって恋愛していいじゃん。
じゃあ……他に起きてる人は……。

●千尋
……ん~?

●寧々
ね、眠いです……。

●更菜
私は、さっきまで眠っていたので……。

●美雪
私はさっぱりですわ。
もう、寝るのを諦めましたの……。

●彩
じゃあ、そこの4人!
右から順に好きなタイプは!?


●彩
千尋から! はい!

●千尋
え、えぇ~……。
うーん、そうだねぇ……。

やっぱり、一緒にご飯を美味しく食べてくれる人かなぁ~。
わたしにとって、それが一番幸せかも~。


●和歌
千尋さんらしいですね。
だけど、作ってる側からしたら特に大切なことですよね。

●寧々
あ、え……わ、私は、その……。
ぞ……ゾンビを倒してくれる人、ですか?


●和歌
そんな、例の黒いアレみたいに言われても……。

●更菜
あ、じゃあ私は、ゾンビは倒せなくてもいいんで、
例の黒いアレを倒してくれる人がいいです。

私、本が好きで部屋にもたくさんあるんですけど……
そのせいかよく、その……出くわすので……。


●美雪
私は……そうですわね。
奥ゆかしい方が好きかもしれません。

●彩
奥ゆかしい?

●和歌
慎み深いってことですよ、彩さん。

●彩
恥ずかしがり屋さんってこと?
それって理子みたいな?

●理子
どうしてアタシが恥ずかしがり屋なんだ……。

●彩
だって好きなタイプを聞いたら、
顔を赤くしてたじゃない。

●理子
べ、別に赤くしてなんか……!


●美雪
理子さんが恋人……。
そうですわね、もしそうだったら、毎日見ていて飽きないですわね。

●理子
美雪まで! というか、それってどういう意味だ!?

●寧々
ゾンビも倒せそう……。

●理子
倒せない! 倒したことないからな!

●更菜
例の黒いアレなら、大丈夫だよね?
ほら、前に麗華の部屋で。

●理子
あ、あれは、みんな怖がってたから……。
進んで倒したわけじゃないぞ?

●千尋
ご飯も残さず、美味しそうに食べてくれそうだね~。

●理子
それは否定しない。

●萌
うーん、そう考えると、
理子さんはみんなの理想に近いんですね。

●更菜
頼りになりますから。

●千尋
たしかに~。そうかもねぇ。

●美雪
まあ! 理子さんが!?

●寧々
……あり。

●理子
な、なんでそうなるんだ……。
一体、なんの話をしている?

●和歌
私はひなた以外、認めるつもりはないわよ。

●萌
もう名前言っちゃってるじゃないですか……。

●彩
じゃあじゃあ、改めて、
そんな理子の好きなタイプは!?

●理子
いいから、みんなもう寝てくれないか……はぁ。

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現世(エイドス)サイド:第25章「夜明けの光」第11話「匠の業」

ーーレッスン場

●理子
分かった。また今度話してやるから、もう寝よう。
な、それでいいだろう?

●彩
ダメ、今夜は寝かさない!
朝まで女子トークするんだから!

●理子
だ、だから! 今日は決勝戦の本番だと……!

●希
だー!!!! うるっさーーーい!!!!


●寧々
わっ!? 希、さん!?

●希
いま何時だと思ってるのよ!?
みんな寝てるんだから、静かにしなさいよね!

●更菜
希まで……。
『GE:NESiS』、麗華以外は起きちゃったけど、大丈夫かな……。

●千尋
理子ちゃんが、みんなにとって理想の恋人だって話をしてたんだよ~。


●希
全部聞こえてたわよ!

●希
理子が、恥ずかしがりながらも、
例の黒いアレを美味しく食べてくれる、理想のゾンビって話でしょ!?


●理子
は、はぁ!?

●萌
混ざってます! 色々混ざってますから!

●千尋
きっと、寝ぼけてるんだねぇ~。

●寧々
理子さんが、例のアレを……恥ずかしそうに、食べる……。
……想像、しちゃいました。
ううぅぅぅ……。


●理子
やめろ! 変な想像するな!

●希
いいから寝なさーい!
ゾンビみたいな顔で、ステージに立ちたくないでしょ!?

●佳奈恵
……仕方ない。ここはアタシの出番かな。

●彩
佳奈恵? 起きてたの?

●佳奈恵
起きたんだよ、アンタらがうるさいから。

●更菜
すみません、はしゃぎすぎちゃいました……。

●佳奈恵
大丈夫。ダントツで彩の声が一番うるさかった。

いつまでも寝ない悪い子は、本気見せてあげるよ。
アタシの寝かしつけで、オチないやつはいないからね、


●彩
い、一体何を……。

●佳奈恵
こいつだよ。

●更菜
それは耳かき……ですか?

●佳奈恵
あまりの極楽さに、
全身の力が抜けてふにゃふにゃになるのさ。

さあ、まずはアンタだ彩!
こっちにおいで!

●彩
やだ! まだ寝たくない!
みんなでお話するの!

い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!


●佳奈恵
カキカキカキカキ~……。

●彩
あっ……あっはぁ~ん………。
…………ぐぅ~。

●寧々
お、オチた!?
ものの3秒で!?

●佳奈恵
次は理子だよ。

●理子
あ、アタシは自分で寝るから……。

●佳奈恵
いいからコッチに来な!

●理子
や、やめっ! そんな恥ずかしいことは……!

●佳奈恵
カキカキカキカキ~……。

●理子
……すー。

●和歌
あ、オチた。

●萌
す、すごいです、佳奈恵さん。
みんなのお姉さん、恐るべしですね……。

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青空アンダーガールズ!Re:vengerS ・販売元: SQUARE ENIX Co., Ltd.
・掲載時のDL価格: 無料
・カテゴリ: ゲーム
・容量: 155.7 MB
・バージョン: 2.0.6
※容量は最大時のもの。機種などの条件により小さくなる場合があります。

© SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.

【あおガルシナリオ集】現世(エイドス)サイド:第24章「未来に向かって」


2019年1月31日にサービス終了を迎えるスクウェア・エニックスのアイドルゲーム『青空アンダーガールズ! Re:vengerS(リベンジャーズ)』のシナリオ集をお届けします。

この記事では、現世(エイドス)サイド:第24章「未来に向かって」を紹介します。

目次
現世(エイドス)サイド:第24章「未来に向かって」第1話「歩いてきた道のり」
現世(エイドス)サイド:第24章「未来に向かって」第2話「凛星と帝王」
現世(エイドス)サイド:第24章「未来に向かって」第3話「私たち、生まれは違えども」
現世(エイドス)サイド:第24章「未来に向かって」第4話「銀河の卒園式」
現世(エイドス)サイド:第24章「未来に向かって」第5話「卒業したいキミたちへ」

現世(エイドス)サイド:第24章「未来に向かって」第1話「歩いてきた道のり」

ーープロダクション室

●ひなた
……ねぇ、プロデューサー。
あたし、自分でも信じられないんだけど……。

●プロデューサー
うん。

●ひなた
初戦で負けちゃって、でも敗者復活で
もう一度チャンスをもらって……。

●プロデューサー
うん。

●ひなた
それからも、対戦相手はみんな強くて。
ギリギリの戦いばっかりで、だけどなんとか勝って……。

●プロデューサー
うん。

●ひなた
次、決勝戦? これで勝ったら、
あたしたち、スタフェスにいけるの?


●プロデューサー
そうだよ。

●ひなた
っ……! す、すごい、あたしたち――!!

●萌
ついに、ここまで来たんですねー!!


●ひなた
わっ! も、萌ちゃん!?
それ、あたしのセリフ……。

●萌
いやー、ごめんなさい!
自分のことのように嬉しくてつい!

スタフェスなんて、こんな弱小プロダクションからしたら、
夢のまた夢の夢の夢の夢の夢の夢の夢ですからね!

●愛美
言い過ぎじゃないかしら?
……気持ちは分かるけど。


●寧々
い、一度負けたけど、また甦った……。
まるで、ゾンビみたいに……。

●くるみ
ふぇ? いまのくるみたち、ゾンビですか?
略してゾンドル、です?

●悠
ゾンドル! なんかカッコイイ!
自分、ゾンドルっすから……とか言ってみたい!


●麻里紗
変な略し方しないの。
……でも、妙に語呂がいいわね。

●麗華
盛り上がっているところ悪いけれど、
まだ全然、スタフェスまでは遠いわよ。

なんせ、決勝の相手はあの『ヴァルキュリア』。
これまでの試合が辛勝だったと考えると、かなり厳しい戦いね。

●琴音
そう、ですよね……。
一度惨敗していますし、気合いだけで勝てる相手じゃないです。

●セリア
ここがまさしく、あちきたちの天王山でありんす!


●佳奈恵
アンタ、それいつも言ってるよね?

●ひなた
……ねぇ、プロデューサー、決勝も勝てるかな?
あたし、その、うまく言えないんだけど……その……。

●プロデューサー
どうしたの?

●ひなた
うーん……やっぱり、うまく言えないからやめとくね。
まだちゃんと、自分でも分かってないのかも。

●茜
何よそれ。まったく、アタシたちの大将はマイペースね。

だけど、それがいいのよね。
アカネはこれまで、せかせか生きすぎたのよね、きっと……。


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現世(エイドス)サイド:第24章「未来に向かって」第2話「凛星と帝王」

ーープロダクション室

●輝音
邪魔するぞ。


●和歌
……えっ?

●響香
やっほ~。みんな元気してた~?

●愛美
『ヴァルキュリア』!? きゅ、急に何!?

●栞歩
突然すみません……。
カノンがどうしてもって、きかなくて……。

●律
…………。


●アリス
し、失礼しますわ~……。

●希
雁首揃えて何の用?
偵察にでも来たわけ?

●輝音
偵察? なぜそんなことをするのだ?
普通にやれば、私たちが負ける要素はないだろう。

●希
はぁ!? ケンカ売ってんの!?
いまこの場で決着つけてもいいのよ!


●美雪
そうですわよ! 希が買うと言っているのですから、買います!
おいくらですの!? 一括払いでお願いしますわ!

●理子
……美雪、それは違うぞ。

●輝音
そう警戒するな。
私たちは、ただ――。

●ひなた
負けない!


●輝音
……ん?

●ひなた
今度は……負けないから……!
絶対に、決勝で、借りを返すから……!

●輝音
…………そうか。

●麗華
ひ、ひなた? あなた、急にどうしたの?

●彩
どうって、この前負けたからリベンジってことでしょ?
別に、普通のことじゃ……。

●麗華
そ、そうなんだけど……。
でも、ひなたが自分からそんなこと言うなんて……。

●栞歩
無用な心配だったみたいね。

●輝音
そのようだ。まさかこの私が見誤るとはな。

●アリス
さっきから、なんの話ですの?

●輝音
よし、帰るぞ。用は済んだ。

●希
はぁ!? いま来たばっかりじゃない!

●アリス
えっと、キョーカさん、これはどういう……。

●響香
言葉通りの意味よ。
もう目的は果たしたみたい。

●アリス
???

●律
分かってないの、アリスだけだから。

●ひなた
あたしも全然、分からないんだけど……。

●輝音
櫻花ひなた。

●ひなた
あ、うん。何?

●輝音
すまなかったな。

●ひなた
へ? 何が?

●輝音
私が見誤っていたことを、だ。
これ以上はライバルへの助言になってしまうから、
言えないが……。

いまから決勝が非常に楽しみだ。
正々堂々、勝負しようじゃないか。

●ひなた
え、あ、う。……こちらこそ?

●栞歩
今のあなたを見たら、すばるもきっと喜ぶわ。
目をハートマークにして飛びついてくるかも。

●愛美
ちょっと言っている意味が……。
櫻花すばるってそんなキャラじゃないでしょ。

●栞歩
あら、そう? 私の知っているすばるは、
とっても妹想いで、理想のお姉ちゃんって感じよ。

●愛美
それ、絶対ウソでしょ……。

●佳奈恵
アタシも大概自虐的だけど、
櫻花すばるよりは、いいお姉ちゃんしてる自信あるわ……。

●栞歩
さて、どうかしらね。

●輝音
とにかく、邪魔したな。
決勝で会おう。

●ひなた
……本当に行っちゃった。
なんだったんだろう?

●麗華
すごいわ、ひなた。

●ひなた
え、え?

●麗華
気づいてない? あの輝音が、あなたに謝ったのよ。

そして、ライバルだと、楽しみだと。
わたしでさえ、そんなこと言われたことないわ。


●ひなた
う、うん…‥? ありがとう……。

●麗華
(まだ、ひなたは無自覚。
だけど、意識するのも時間の問題ね)

(この子が……ひなたが初めて、自分の意志で勝ちたいと言った。
それはすなわち……)

さ、決勝に向けてレッスンを再開しましょう。
もう、立ち止まっている時間が惜しいわ。

……とはいえ、このタイミングだと、
必ずしも詰め込むのが最善とは限らない。

まずはユニットごとに時間をとって、
レッスンするなり、身体を休めるなりするのがいいと思うわ。

どうかしら、プロデューサー?

●プロデューサー
いいと思う。

●萌
では、そういうことで、明日と明後日いっぱいは
ユニットごとの自由時間とします。

●萌
それ以降のことは、プロデューサーさんと話して決めておきます。
みなさん、よろしくお願いしますね。

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現世(エイドス)サイド:第24章「未来に向かって」第3話「私たち、生まれは違えども」

ーー学食

●千尋
はい、プロデューサーさん、萌ちゃん。
おでんが煮えたよ~。


●プロデューサー
おでん?

●萌
いい匂いがすると思ったら……。
レッスンはどうしたんですか?

●ひなた
しないよ。

●萌
は、はぁ……。自由にとは言いましたが、
本当に自由ですね……。

●愛美
やるべきことはやったからね。
人事を尽くして天命を待つ、よ。

●琴音
私たち、大切なイベントの前とか、
記念日には、おでんを食べるようにしてるんです。

●萌
なぜに?

●ひなた
知らない!


●萌
は?

●和歌
私とひなたは知りません。大事な日には、
いつもわけも分からず、おでんを食べされてるんです。

●萌
何ですかその儀式……。

●和歌
だっていくら聞いても教えてくれないんですもん!
これは『ラブ・ビューティー』の秘密だって!

●千尋
前にも話したけどぉ、ひなたちゃんと和歌ちゃんだけ、
ふたりの思い出があってずるいじゃない?

だから、このおでんはわたしたち3人だけの秘密よ~。
プロデューサーさんだって知らないんだからぁ。

●琴音
と、いうわけなんです。
ごめんなさい……。

●和歌
とはいっても、問答無用に、ブクブクになった高野豆腐とか、
とろろ昆布とか、食べさせられる身にもなってよね……。

●萌
なんですかその謎の具……。
おしいんですか?

●和歌
まあ……悪くはなかったけど。

●ひなた
あ、和歌! 干芋が煮えたみたいだよ!

●和歌
だから、どうしてそんな汁を吸う具材ばっかり!
というか、甘いものは入れないで!

悪いけど、それ食べたら
体調崩してレッスンに影響がありそうだから……。

●ひなた
あたしが食べさせてあげるね!
はい、あ~ん……。

●和歌
あ~ん!!!!

ふふ……ふふふ……! ひなたったらもうッ!


●萌
色々謎ですが、2人とも
幸せそうなので良しとしましょう。

●愛美
ホント、決勝直前だってのに、全然緊張感ないわね。
ま、それが狙いなんだけど。

●千尋
おいしものを食べながら、楽しくお喋り♪
わたしはこの時間が、一番幸せだよ~。

●愛美
そこは嘘でも、「ライブをしてる時間の次に~」とか
言っておきなさいよ。

●千尋
自分の胃袋に嘘はつけないの。うふふ~♪

●愛美
千尋が食事なら、琴音は勉強してるときが一番幸せ?

●琴音
ち、違いますよー! そんなわけないですー!

あの、この際だから言いますけど、
私、別に勉強が好きなわけじゃないですからね!

●愛美
じょ、冗談よ……。
そんなに怒らないで……。

●琴音
あ、でも、人に教えるのは好きです。
将来は、学校の先生とかも悪くないかなぁって思います。

●愛美
だから、そこは嘘でもアイドルって言っておきなさいよ!

●萌
というか、琴音さんが先生……。
楓李さんが聞いたら、琴音はんハウスの悪夢が蘇りそうです……。

●琴音
もちろん、アイドルになれるならなりたいですよ?
でも、ほら……ね?

●愛美
何よ、煮え切らないわね。なりたい、じゃなくてなるのよ。
私は、それ以外考えてないわ。

●千尋
ストイックだね、愛美ちゃんは~。

●ひなた
あっ、お喋りしてる間に、
具材が汁を吸って大変なことに!

琴音ちゃんは煮えきらなかったけど、
おでんはすっかり煮えきったね!

●愛美
言ってる場合!? ど、どうすんのよこれ……。

●千尋
あら大変~。
風船みたいに膨れ上がってるね~。

●和歌
汁を吸うものばかり入れるから……。
もう諦めて、新しい具材を……。

●ひなた
早く食べないと!
はい和歌、あ~ん!

●和歌
あ~ん!!!!

●愛美
もしかしてひなた、自分が食べたくないからって、和歌に……。


●琴音
全然緊張感ないけど……いいのかなぁ?
いい……んですよね?

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現世(エイドス)サイド:第24章「未来に向かって」第4話「銀河の卒園式」

ーーレッスン場

●くるみ
……とうとう、お別れのときが、やってきました。

嬉しかったこと、楽しかったことが、たくさんありましたね。

春に行った……。

●くるみ・悠・寧々・晴海
ピクニック!


●悠
お弁当を落としてしまった自分に、
みんながおかずを、少しずつ分けてくれました。

●くるみ
夏にやった……。

●くるみ・悠・寧々・晴海
肝試し!


●寧々
ほ、本物のゾンビが出ればいいなと
ひ、1人、朝まで待っていました……。

●プロデューサー
何これ?

●麻里紗
卒園式、らしいわよ……。
ほら、私たちって、銀河幼稚園って呼ばれてるじゃない?

予選に乗り切るには、変わらなきゃって
悠とくるみちゃんが言い出したの。

●萌
別に、レッスンをしてろとは言いませんが、
これ、本当に必要なんですか?

●麻里紗
……さあ。
でも、本人たちは本気だから……。

●くるみ
では、卒園生、代表あいさつです!

●晴海
麻里紗さん。

●麻里紗
あ、はい。

●晴海
これまで、ありがとうございました。
今日、私たちは、麻里紗さんから巣立ちます。

これ、麻里紗さんに……。
私たちと違って、この子にはまだ、麻里紗さんが必要ですから。

●麻里紗
ひっ……! あ、蟻!?


●晴海
蟻じゃありません。
くるみちゃんと、悠ちゃんと、寧々ちゃんです。

●悠
え、どういうことですか?
自分、蟻だったんですか?

●くるみ
違うです! くるみは蟻じゃないです!
大型哺乳類舐めんなよっ、です!


●寧々
あれは……晴海さんのペット。
私たちの、名前をつけて飼ってる……。

●晴海
後のことは、よろしくお願いしますね。

●麻里紗
よ、よろしくって言われても……。
私はどうすれば……。

●悠
麻里紗先生、ありがとうございました!

●くるみ
ぼくたち、わたしたちは、
これから、立派な一年生になるです!

●萌
まとめに入りましたね……。

●麻里紗
ちょ、ちょっとみんな!
だから私、これをどうすれば……!?

●晴海
最後に、みんなで、お別れの歌を、歌いましょう……。

●晴海・くるみ・悠・寧々
「DF3 ~遥かなる旅~」

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現世(エイドス)サイド:第24章「未来に向かって」第5話「卒業したいキミたちへ」

ーーレッスン場

●麻里紗
ダメです。
卒園させません。


●寧々
あ……はい。すみません。

●麻里紗
先生の話を聞かず、一方的に押し付けるのはよくないわよ。
先生、どうすればいいか困ってしまったもの。

●晴海
そう、ですよね……。
ちゃんと、世話の仕方を説明してからでないと……。

●麻里紗
そういう問題じゃありません。
……はぁ、もう、どうして卒園にこだわるのよ。

●悠
だって、もう銀河幼稚園って言われたくないです。
自分たちも一人前だって、証明したいです。


●麻里紗
気持ちは分かるわ。
でも、焦らなくていいじゃない。

無理やり卒園式をしても、それは形式だけのものよ。
本当の卒園は、自分に納得ができてからじゃない?

ステージの上で、勢い余って立ち位置を通り過ぎるとか。

●悠
うぅ……自分のことですか?

●麻里紗
歌詞を忘れて涙目になるとか。

●くるみ
は、はい~……。

●麻里紗
緊張しすぎて、頭真っ白になるとか。

●寧々
…………。


●麻里紗
そんなみんなを気にしすぎて、
自分のステージができなくなるとか。

●晴海
ごめんなさい……。

●麻里紗
そういうのがなくなって、納得のできる自分になったら、
そのときは改めて卒園式をしましょう。

だからそれまでは、銀河幼稚園でいいじゃない。
……私も、みんなと別れる気がして、とても寂しいわ。

●晴海
麻里紗さん……。

●くるみ
ご、ごめんなさいです! 
くるみたちが間違ってたです!

●悠
自分も、別れるつもりはなかったです!
卒園して、麻里紗さんと横に並び立ちたかったんです!


●麻里紗
私たちを幼稚園だって言う人がいるなら、
ステージで違うって証明しましょう。

●くるみ
は、はいです!

●寧々
ま、麻里紗さん! 私……私……!

●麻里紗
はいはい、寧々は泣き虫なのを直さないとね。

そして晴海は、そんなみんなを
引っ張っていってね。

これからも、ずっと……。

●晴海
……もちろんです。

私は一度、みんなと離れて気づきました。
私は、みんなと一緒じゃなきゃダメなんだって。

だから、卒園しようが、なんだろうが、
銀河歌劇団はずっと続いていくんです。

●寧々
ぎ、銀河歌劇団は、永遠に不滅……!

●麻里紗
そうね、もし本当にそうだったら、とても素敵ね。

みんな、ずっとずっと、一緒よ……!


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青空アンダーガールズ!Re:vengerS ・販売元: SQUARE ENIX Co., Ltd.
・掲載時のDL価格: 無料
・カテゴリ: ゲーム
・容量: 155.7 MB
・バージョン: 2.0.6
※容量は最大時のもの。機種などの条件により小さくなる場合があります。

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【あおガルシナリオ集】現世(エイドス)サイド:第23章「決戦の舞台」


2019年1月31日にサービス終了を迎えるスクウェア・エニックスのアイドルゲーム『青空アンダーガールズ! Re:vengerS(リベンジャーズ)』のシナリオ集をお届けします。

この記事では、現世(エイドス)サイド:第23章「決戦の舞台」を紹介します。

目次
現世(エイドス)サイド:第23章「決戦の舞台」第1話「雲かかる星々」
現世(エイドス)サイド:第23章「決戦の舞台」第2話「ほとばしる輝き」
現世(エイドス)サイド:第23章「決戦の舞台」第3話「新しい風」
現世(エイドス)サイド:第23章「決戦の舞台」第4話「みんなのチカラ」
現世(エイドス)サイド:第23章「決戦の舞台」第5話「未来の予兆」

現世(エイドス)サイド:第23章「決戦の舞台」第1話「雲かかる星々」

ーー廊下

●萌
あ、プロデューサー、おつかれさまです。
ちょうどいいところでお会いしましたね。

学園長がお呼びみたいです。
一体、なんの用事でしょうか?

ーー選択肢1
●プロデューサー
絶対に嫌だ

ーー選択肢2
●プロデューサー
断固拒否する

ーー選択肢3
●プロデューサー
無理

●萌
……一瞬、返事を迷うふりをして
最初から断る以外の選択肢がありませんでしたね?

気持ちは分かります。
このパターンだと、これまでろくなことになってませんから。

ですが、今度こそ大丈夫だと思います。
経験者の勘、ですね。いやマジで。


いまや我々は、フレプロを下し、
弱小プロダクションではなくなりました。

そして引き続きスタフェスの予選を控えた大切な立場。
学園にとっても、大事にしたいプロダクションの1つです。

悪いようにはなりませんよ。

ささ、そんな人間に怯えるチンチラみたいな顔しないで、
学園長室にレッツラゴーです!

ーー学園長室

●学園長
いらっしゃい、プロデューサーさん♪
最近、大活躍みたいで、学園長も超嬉しい~♪

●萌
ね、言いましたよね。
ご機嫌みたいですし、大丈夫です。

●学園長
それでね、さっそく用件なんだけど……。

……このままだと『Twinkle☆Star』の存続が危ぶまれるわ。


●萌
……………………あー、はいはい。
やっぱり、そういう感じですか。

●学園長
いえ、『Twinkle☆Star』に何か問題があるわけじゃなくて
ひなたちゃんがこの記事を見たら、ショックを受けると思って。

●萌
なんですか?
……って、これ、櫻花すばる!?

アイドル誌のインタビューを受けてます!
まさか、メディアに姿を見せるなんて!

●学園長
これ、来週発売の雑誌なんだけど……問題は中身よ。
ひなたちゃんに関してコメントしている部分があるわ。

●萌
ええと……『最近、妹さんもアイドルとして活躍し、
頭角を現してきていますが、姉妹でライブの予定などは?』

『質問に対し、すばるさんは……。』

『未来永劫ありえない。
私にはひなたと姉妹の縁を切る予定がある。』……!?


……どういう、ことですか?

●学園長
櫻花すばるさん、在学中から独特な子だったけど……
彼女の考えていることは、私にもさっぱりね。

●萌
ひどいです……。ひなたさんは、
ずっとすばるさんに憧れて、走り続けてきたのに……。

あんまりです、プロデューサーさん!
このひと、本当に姉なんですか!?


●プロデューサー
落ち着いて。

●学園長
これを見て、ひなたちゃんが平静でいられるとは思えない。
でも隠したところで、すぐに耳に入るでしょう。

●萌
先手をとって話して、
うまくフォローしろ、ということですね。

●学園長
ええ、あなたたちが側で支えてあげれば
きっと大丈夫だと思うから。

ひなたちゃんをよろしくね。
あなたたちに託すしかできない、無力な学園長を許して頂戴。


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現世(エイドス)サイド:第23章「決戦の舞台」第2話「ほとばしる輝き」

ーー廊下

●萌
気が重いですね、プロデューサーさん。
これからすばるさんのこと、伝えないとですし……。

●プロデューサー
そうだね……

●萌
でも、いまやひなたさんは1人ではありません。
みんなで支えてあげましょうね。

ーープロダクション室

●愛美
……ふーん、そう。
櫻花すばるって、意外と小者なのね。


●萌
第一声がそれですか!?
……ていうか、小者って?

●愛美
だってそうじゃない。
本人に直接言う勇気がないから、こうしてるんでしょ?

●琴音
あの、私も、そんなに気にする必要ないかなって。
って、それを決めるのは私じゃありませんけど。


●くるみ
なんだか、みんな反応が大人です。
ちょっとのことじゃ動じない、心の余裕が見えるです。

●彩
むしろクールすぎない?
その……ひなたの気持ちも、考えたほうが……。

●ひなた
…………。

●プロデューサー
大丈夫?

●ひなた
え? 何が?

●茜
って、分かってないんかーい!

●ひなた
あ、うん、あたしは大丈夫だよ!
お姉ちゃんが言うなら、仕方ないなって。


ほら、姉妹じゃなくなったからって、
縁が切れるわけじゃないし……。

いまは姉妹っていうより、
同じアイドルって絆で、つながってると思うから。

お姉ちゃんも、きっとそう言いたいんだよ!

●希
このお気楽センターっぷりには、もはや感動すらするわね。
嫌味じゃなく真剣に。

●麻里紗
………『他山の石以て玉を攻むべし』、ね。

どんな言葉をかけられても、青空があって太陽がある限り、
ひなたちゃんはへこたれそうにないなって、思ったから。

●ひなた
あはは、そんな立派なものじゃないよー。
……でも、ありがとう。

●佳奈恵
ひなたのメンタルはガチだよね……。
アタシ、弟たちに縁を切るって言われたら……たぶん泣いちゃう。

●千尋
ひなたちゃんを悲しませるなら
絶対に許さないけど……。

本人が気にしてないから、ぎりぎりセーフかなぁ~。

●愛美
幼馴染として、和歌としてはどうなの?

●和歌
本心では、いますぐお姉さんの家に行って
火を放ちたいけど……。

●愛美
やめなさい。

●和歌
千尋さんと同じで、本人が許すって言うなら意志を尊重するわ。
……ひなたと同じユニットから、犯罪者を出すのもなんだし。


●彩
だ、だけど! もっと真剣に考えたほうが!
だって、家族ってかけがえのないものだし……!

●美雪
僭越ながら、私もそう思いますわ……。
家族とは、かけがえのないものです……。

●愛美
とはいっても、こっちからは何もできないし。
だったら気に病むだけ損よ。

●美雪
ですが……。

●ひなた
み、みんなごめんね!
あたしのために色々考えてくれて……。

でも、本当に大丈夫だから。
それよりも、スタフェスの予選のこと、考えよ?

●琴音
そ、そうです! いまはスタフェスですよ!
フレプロに勝って、さらに赤点まで回避したんですよ!?

●楓李
せやせや! うちの苦労を無駄にしたらあかん!
琴音はんハウス送りは、もう嫌や!

●希
2人にとって、赤点回避はフレプロよりも上なわけ?
……これ、滝崎さんが聞いたら、怒るわよ。

●瑠璃花
ヴィ……愛美さんが言うように、
こちらに打つ手がない以上、気に病むだけ損。

●悠
ヴィ?

●愛美
…………。

●瑠璃花
加えて、もう1つ問題がある。
多分、今回のことで、わたしたちは世間から叩かれる。

みんな、櫻花すばるの味方。
櫻花すばるの敵は、みんなの敵。

●更菜
はい。
根も葉もないことも、言われると思います……。

●セリア
そんなの、望むところでありんす!
アキンドとアイドルは、叩かれて強くなるのだぜ!


●彩
商人……あ、買い叩かれる、ってことか!

●ひなた
だったら、お姉ちゃんのことで、みんなにも迷惑かけちゃうね。
……ごめんなさい。

●更菜
ひなたさん、謝らなくていいです。
こういうのって、アイドルである以上、絶対にあるので。

●寧々
き、気にしてない……。
むしろ、気にしないで……。

●ひなた
更菜ちゃん、寧々ちゃん……。
うん! ありがとう!

そうだね、いまはいっぱい嫌なこと言われても、
あたしたちを、いっぱい、応援してくれる人もいるから。

その人たちのことを考えよう!
……ね、みんな!

●全員
おーっ!!


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現世(エイドス)サイド:第23章「決戦の舞台」第3話「新しい風」

ーーレッスン場

●1年生アイドル
あの……私たちのステージ、どうでしたでしょうか?

●寧々
え、ええと……そう、ですね……。
まだ、ふりつけをちゃんと覚えてなくて、ぎこちない、かも……。


まずは動きを覚えること……。
こればっかりは何度も繰り返すしかない……です。

●美雪
それから、もっとライブバトルを
なさるのがよろしいですわ。

世の中には、見たことも感じたこともない感動で溢れています。
アイドルならば、同じアイドルから学び、感じるべきですわ。


●ひなた
そうだね! あ、だけど、仲間を見て動いてるのはすごいな!
ステージってみんなで作るものだから、その気持ちは大事!

●1年生アイドル
あ、ありがとうございます!
私たち、もっと練習して、うまくなります!

●茜
いまの子たち、基礎レッスンはできてるわよね。
動きはぎこちないけど、身体はブレてなかった。

●寧々
そう、ですね……。
努力家、なんだと思います……。

●茜
ずっと笑顔を崩さなかったし、愛嬌もあるわね。
……まあ、アカネちゃんには及ばないけど!?

●瑠璃花
どうして茜は、いつも最後に余計なこと言って株を落とすの?
もうわざとでしょそれ。


●更菜
いい仕上がり、ですね。
いつの間にかみんな、誰かに教える立場になってます。

●麗華
フレプロに勝って、他ユニットが
習いにくるようになったわね。

……なんの惜しげもなく、ノウハウを教えちゃうのは
ちょっともったいないけど。

●更菜
ふふ……。そういう麗華だって、何も分からない
ひなたちゃんに、一から十まで教えたんでしょ?

●麗華
あ、あれは……まあ、別にいいじゃない。

●更菜
いいことだと思うな。
こうして後輩に受け継がれていって、アイドルはつながっていく。

その技術とか知識って、本来隠すものじゃないもの。
むしろひなたちゃんは、みんなに知って欲しいって思ってる。

●麗華
でしょうね。その顧みない姿勢もあってか、
最近、うちの学プロのファンが増えているみたい。

●更菜
いい風が吹いてるね。

●萌
そうですね。例の櫻花すばるさんの記事が広まってからは、
世間的にはひなたさんを叩く流れですが……。

そんなこと、彼女たちはちっとも気にしていません。
いい意味で、周りが目に入っていないみたいです。

●更菜
ひなたさんも、全然気にしているようには見えないから
本当にそうなら、それが一番なんだけど……。

●麗華
それが本心なのか、ってことね。

●更菜
……うん。

●萌
それは私もプロデューサーも気にしています。

でも本人も『Twinkle☆Star』のメンバーも
一緒になって否定してますから……。

なんだか、改めて問いただし辛くて……。

●麗華
わたしは、なんとなく分かる気がするわ。
『Twinkle☆Star』のメンバーが、否定する意味。

彼女たちは、とても仲間思いなのでしょうね。

●プロデューサー
どういうこと?

●麗華
わたしの口からは……。
だって、違っていたら恥ずかしいもの。


●萌
うーん、意味深ですね……。

ですが、どちらにしても一度、ひなたさんには本心を
尋ねるべきだと思います。

無理をしているのであれば、それは後々大きな歪みになります。
……ですよね、プロデューサーさん?

●プロデューサー
その通り。

●麗華
あ、だけど、1つ言えるのは……。

まずはひなた以外の『Twinkle☆Star』メンバーと
話をしたほうがいいと思うわ。

彼女たちも、ひなたの前では言えないこと、
抱えているような気がするから。

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現世(エイドス)サイド:第23章「決戦の舞台」第4話「みんなのチカラ」

ーープロダクション室

●愛美
櫻花すばるさんのこと、
ひなたの前では気にするだけ無駄なんて言ったけど……。

●琴音
ひなたちゃん、気にしてないわけ、ないですよね……。


●萌
え、そうなんですか?
本人、あっけらかんとしてるから、意外と平気かもって……。

●愛美
あれ、強がりよ。
当たり前じゃない。

●千尋
だって、憧れのお姉さんだよ?

お姉さんに憧れてアイドルになって
いつかは認めてもらいたい。
……そう思ってるんだから~。

萌ちゃんもプロデューサーさんに、
お前なんかもうアシスタントじゃない~
って言われたら、ショックでしょ~?

●萌
な、なんでそんな例えなんですか!?

●千尋
ショックじゃないの~?

●萌
そ、それは、まあ……はい……。
た、多少、ですけどね!


●愛美
あそこでは、一緒に哀しんで変に元気づけるより、
怒ってみせたほうがいいと思ったのよ。

●和歌
まあ、私は割と本気で言ってましたけど。

●萌
やめてくださいね、火つけたりするの。

でも、どうしてそんなことを?

●愛美
それは……。

●琴音
ひなたちゃんも、
そっちのほうが喜んでくれると思ったんです。

一緒に哀しむと、ひなたちゃんに
哀しみを自覚させてしまうというか……。

●琴音
それよりは、ひなたちゃんのために怒ってみせたほうが、
1人じゃないんだって、思ってくれるかも、なんて……。

●愛美
そのときは理屈で考えたわけじゃないけど、
いま思えばきっとそういうことよね。

ずるいやり方よ。お姉さんを敵にして、
私たちは味方だよって、アピールしたんだから。


●和歌
ひなたには悪いけど、私は少しラッキーだとも思ってる。
略奪愛でも、最終的に私といたほうが幸せになれるなら……。

●萌
和歌さん、最近ひなたさんへ抱いてる気持ち、
隠さなくなりましたよね?

●愛美
そういうわけだから、ひなたがショックを
受けているのは間違いないわ。

だけど、このまま普通に振る舞っていたほうが、
ひなたにとって救いになる気もして……悩んでるのよね。

●琴音
何がひなたちゃんにとって、一番なんでしょう。
難しいです……。

●ひなた
……ごめん、みんな。
あたしのことで、悩ませてたんだね。


●和歌
ひ、ひなた!?

●琴音
なんで、いま、昼休みなのに……。

●ひなた
なんとなく、気づいてたんだ。
あたしがみんなに、気遣わせちゃってるの。

そしたら、芸能科の校舎なのに、萌さんがいるのを見つけて、
もしかしたら、あたしのことで何か話すのかもって。

●萌
わ、私のせいでしたか……。不覚です……。

●ひなた
でも、みんなの言う通り、あたし嬉しかったよ?
みんな、あたしのために怒ってくれるんだって。

それで救われた気がした。
だから、哀しくないっていうのは、嘘だけど……。

喜びのほうが大きいかな。これは本当!
……ありがとうね、みんな。

●愛美
べ、別にお礼を言われることじゃ……。
アンタに調子を崩されたら、この先困るのよ!

●ひなた
そうやって、愛美ちゃんはいつもあたしのことを心配してくれる。
……えへへ、あたしはいま、すごく幸せだと思う。

●愛美
だ、だからそんなんじゃ……。

●千尋
ひなたちゃん、本当に無理してない~?

●ひなた
うん、本当!
むしろ、お姉ちゃんのこと、ちょっと怒ってるかも。

直接、あたしに言えばいいのに。
世の中のひとを騒がせてさ……。

いいよ、お姉ちゃんが縁を切るっていうなら、
あたしからそうする。

●和歌
え? ひ、ひなた?
それ、どういう意味?

●ひなた
そのままの意味だよ!
もうお姉ちゃんじゃない!

あの人は、櫻花すばるさん。
あたしたちの、ライバルだよ!

●プロデューサー
落ち着いて。

●ひなた
落ち着いてるよ!
でも、もう決めたんだもん!

●琴音
何もそこまでしなくてもいいんじゃ……。

●愛美
困ったわね……。
聞く耳もたないって感じね……。

●ひなた
大丈夫だよ。
だって、あたしにはみんながいるから。

すばるさんたちよりも、すごいアイドルになろう!
ほら、そのためには、もっともっと特訓しなきゃ!


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現世(エイドス)サイド:第23章「決戦の舞台」第5話「未来の予兆」

ーーレッスン場

●麗華
……そう。
強くなったのね、ひなたも。


●更菜
お姉さんとの決別……。
哀しい気もしますけど、それで前に進めるのなら……。

●理子
お姉さんの記事の話がでたとき、
様子がおかしいとは思ってたよ。

そっか、『Twinkle☆Star』はそんなこと考えてたんだ。
示し合わせもせず、みんな同じことを。

●麻里紗
まさに以心伝心。
表面だけじゃなく、心の奥からつながってるのね。

●ひなた
それじゃ、もう一度最初から通してやってみよう!
いまの感覚を、忘れないうちにね!


●プロデューサー
立派になった。

●萌
ええ、最初の決起集会のときなんか、
本当に酷かったと聞いています……。

愛美さんの話を、琴音さん以外誰もまともに聞かず、
完全に女子会のノリで、好き勝手に喋っていたと……。

そんなひなたさんたちが、
まさかこんな立派なアイドルなるなんて……。

●理子
思ってなかった?

●萌
あ、いえ! もちろん、信じてましたよ!
むしろ、ここまで来られたのは、経験者である私の功績が……!

……いえ、ひなたさんたちの努力があったからでしょうね。
そこに私の力も、ほんのちょびっと入ってますけど!

●麗華
ひなたたち『Twinkle☆Star』だけじゃないわ。
みんな、いい感じで仕上がっていると思う。

もちろん、まだ粗はあるけれど、
お客さんが求めているのは、完璧なアイドルじゃないから。

キラキラして、だけどちょっと頼りなくて……
そんなアイドルを、誰もが応援したいって思うのよ。

●麻里紗
少しくらい、隙きがある方が親しみやすいって感じ?

●麗華
そうね。もちろん、色々なアイドルがいるけれどね。
『GE:NESiS』は完璧なパフォーマンスで魅せるアイドルよ。

●更菜
隙きがある方がいい、っていうのを、
練習しない言い訳にはしちゃダメです。

この学プロには、そんなこと考えず、
みんな一心に頑張ってる子たちだかりですけど。

●茜
いい、瑠璃花? 失敗して倒れても、
「ふみゅぅ~痛いです~」ってかわい子ぶってればいいのよ!

そうすりゃ失敗がプラスになるわ!
むしろ、ポイント狙って敢えて倒れに行くのも、可!


●更菜
……まあ、色んな考え方のアイドルがいていいと、
私は思います。

●麗華
とにかく、いまの私たちなら、
十分にスタフェス予選突破を狙えるわ。

問題は……『ヴァルキュリア』。
彼女たちは、間違いなく決勝まであがってくる。

幸いにもブロックが違うから、当たるなら最後。
そこまでの過程は、勝って当然よ。

●プロデューサー
みんななら、大丈夫。

●萌
はい、同感です。

技術面でいえば、まだまだ完璧ではないですが、
不思議と負ける気がしないんですよね。

それが頼もしくもあり……少し、寂しくもありますね。


●ナレーション
それから、ひなたたちは
スタフェス予選を戦った。

フレプロを倒したことや、櫻花すばるの件があり、
相手ユニットからのあたりは強かった。


楽な戦いは1つもなかったが、
ひなたたちはギリギリのところで勝ち進み――。

『ヴァルキュリア』の待つ、決勝へと進んだ。


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青空アンダーガールズ!Re:vengerS ・販売元: SQUARE ENIX Co., Ltd.
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