人気オンラインゲーム「ハースストーン」大会優勝者、試合後のインタビューで香港デモ支持の発言をした選手を出場禁止に

Anonymous Coward曰く、

Blizzardが運営を行なっている人気オンラインゲーム「ハースストーン」では、定期的に大規模な大会が開かれているが、この大会で優勝した香港出身のChung “Blitzchung” Ng Wai選手が試合後のインタビューで香港デモを支持する発言を行なった。これに対しBlizzardは「規約違反」としてBlitzchung選手に対し賞金の剥奪や大会への出場禁止という処分を行なった( 日経新聞BeerBrickITmedia)。

Blitzchung選手は香港デモのスローガンである「光復香港、時代革命」と発言。運営元は、この発言が参加規約の「公衆の一部を怒らせる行為でBlizzardに損害を与える行為」に該当するとして、氏を出場禁止処分とし賞金を剥奪した。またこの発言を促したキャスターも降板処分となったとのこと。

この処分に対しては、Blizzardが中国Tencentと資本関係にあり、同社のサービスを利用する中国内ユーザーも多いことから中国市場に忖度したのではないかとの見方もされている。なお、Blitzchung氏は処分後の取材に対して「ハースストーンで失ったのは4年だが、香港を失うのは一生だ」とコメントしているという。

これに対し、Blizzardに対しては批判の声が集まっており、同社のゲームを「ボイコット」する動きもあるという(Bloomberg)。一方で中国内からはBlizzardの対応を評価する声が出ているそうだ(4gamerAUTOMATONGIGAZINE)。

また、人気ゲーム「Fortnite」を運営するEpic GAMESはこの問題を受けて「同社は政治的発言によってプレイヤーをBANすることはない」との発言を行なった。

Anonymous Coward曰く、

Blizzard社の決定は、中国市場への忖度が理由とも、また中国Tencent社が株式の5%を保有することが理由とも言われており、米議員からも非難の声が上がっている。Epic社の株式も40%がTencent保有なのだが、The Vergeの取材に対しEpic社は「Epicは政治と人権に関する意見を表明するすべての人の権利を支持しています。これらの話題を話すことに関して、『フォートナイト』のプレイヤーやコンテンツ作成者をBANしたり罰することはありません」と述べ、政治的発言を理由とするBANを行わないことを表明したという(Game*SparkCNET Japan)。

政治的発言の是非はともかく、同じ米ゲーム企業でもこうも対応が分かれるのは興味深いものである。

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