
Anonymous Coward曰く、
米デジタルミレニアム著作権法(DMCA)に基づいた削除申請を悪用する事例は過去にも多数発生しているが、昨今では個人情報取得のためにDMCAを悪用すると思われる事例が発生しているという。
Togetterまとめによると、あるTwitterユーザーに対し、使用しているアイコンが著作権侵害だとして削除申請が寄せられたそうだ。しかしそのアイコンは自作のイラストであり、削除申請の根拠とされるURLも、このTwitterユーザーがイラストを公開しているPixivのページだったそうだ。さらに、削除申請の住所は架空のものだったという。
このユーザーが警察に相談したところ、「DMCA通報の個人情報に際して心配な場合は代理人を立てることを言われ、住所抜き取りのいわゆるフィッシング系の詐欺ではないかとの言及があり、前例がなく無視の場合の実害がほぼないため現状は現状維持の対応をしていく予定」との返信を貰ったという。DMCAに基づく削除申請に異議申立を行う場合、異議申立者の氏名や住所といった個人情報が相手側に送られるため、こういった不正な削除申請はこの仕組みを使って個人情報を知ることが目的の可能性があるようだ。
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