東日本大震災の津波の漂流物に乗り、日本の沿岸性海洋生物300種近くが生きたまま米国に漂着

東日本大震災から6年経った現在も、津波による漂流物が生きた沿岸性海洋生物を乗せ、太平洋を渡って北米やハワイに漂着し続けているそうだ(ウィリアムズ大学のニュース記事The Washington Postの記事The Vergeの記事論文アブストラクト)。

米ウィリアムズ大学の海洋生物学者を中心とした研究チームでは、ハワイとアラスカ、米西海岸のボランティアでネットワークを作り、2012年以降に漂着した600個の漂着物を調査。その結果、日本の沿岸性海洋生物16門289種が生きた状態で確認されたという。

2012年に米国・オレゴン州の海岸へ漂着した浮桟橋では日本沿岸の海洋生物が生きたまま確認されているが、これまで沿岸性海洋生物は外洋で2年以上生存できないと考えられていた。しかし、津波の漂流物にはプラスチックなど生分解されない素材のものも多く、沿岸性海洋生物の長期生存が可能になっているようだ。

世界200か国近くで毎年1,000万トン以上のプラスチックごみが海に流されており、津波に限らず台風やハリケーンなどで外洋に出ることもある。現在のところ米国に流れ着いた日本の沿岸性海洋生物が在来種を脅かしているという証拠はないが、問題ないとするのは早計だと研究者は述べているとのことだ。

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